ブルガリ、初のジュエリースクール「スクォーラ ブルガリ」を開校。次世代の職人を育成

2025.08.07
ハイジュエリー界の巨匠、ブルガリが新たな挑戦に乗り出します。2025年9月、世界最大規模の単一ブランドによるジュエリー制作拠点「マニファットゥーラ ブルガリ」内に、初のジュエリースクール「スクォーラ ブルガリ(Scuola Bvlgari)」を開校します。イタリアデザインスクール「TADS(Tarì Design School)」との提携により設立され、誰でも入学できる開かれたスクールとして注目を集めています。

Courtesy of BVLGARI

金細工と宝石セッティングの技術を、基礎から体系的に学べる
スクールが位置するのは、イタリア北部ピエモンテ州ヴァレンツァにあるマニファットゥーラ ブルガリの中心部。ここは約33,000平方メートルにおよぶ広大な敷地を持ち、革新性、伝統技術、サステナビリティが共存する、現代のハイジュエリー制作の最前線です。

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スクールでは、金細工と宝石セッティングの2つの専攻コースを開設。2025年9月にスタートする初回は、平日午前8時30分から午後1時30分までのカリキュラムで、どちらのコースも事前経験は不問。高等学校卒業資格、手先の用さ、ジュエリーへの情熱があれば、誰でも門を叩くことができます。

  • 金細工コース(2027年4月まで):計1,680時間
曲げ・フライス加工・ロストワックス鋳造など、金属加工技術の全範囲を網羅
  • 宝石セッティングコース(2026年6月修了予定):計600時間
パヴェやベゼルなどのセッティング技術を、宝石学の理論と共に学習

すべての指導は、現役の熟練職人や宝石学者、3Dデザイナーらの専門家によって行われ、最新設備の整ったマニファットゥーラ内で、ジュエリー制作のリアルを肌で体感できる仕組みです。

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技術継承と多様性を支える、新しいブルガリのビジョン
この取り組みは、2017年に設立された社内研修制度「ブルガリ ジュエリーアカデミー」に続くものであり、より広い層に門戸を開いた次世代育成の柱となります。ブルガリは、ヴァレンツァという歴史ある金細工の地に根ざしながら、“メイド・イン・イタリー”の卓越性の継承と発展に真正面から取り組んでいます。

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さらにスクールは、難民プログラムとの連携を通じて、庇護希望者や難民の社会参加も後押し。文化的仲介や専門トレーニング、職人のマンツーマン指導などを提供し、2025年6月にはUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)からの認証も受けました。

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ジュエリーが手元に届くまでには、数えきれない手仕事の積み重ねと、技術の継承があります。ブルガリが創設した「スクォーラ ブルガリ」は、そうした“見えない価値”を守り育てる拠点として、ブランドのクラフツマンシップに対する姿勢をより明確に、力強く物語っています。

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お問い合わせ:
ブルガリ ジャパン
0120-030-142
https://www.bulgari.com/ja-jp/

編集部
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