ジャン=ポール・ゴルチエによるゴルチエ パリ(GAULTIER PARIS)は、7月6日16-17AWコレクションを通常と違わず本社パーティルームで発表した。
テーマは森。森に生息する動植物をモチーフに使用しながら、ゴルチエらしい豊富なアイデアで様々なアイテムを仕上げている。木目プリントのコンビネゾンやコート、ロングドレスには、カットした水晶のネックレスや、ファーをあしらったレースアップのヘッドギアやケープが合わせられ、自然の存在=森を強烈に意識させた。
その他にも、レザーでトリミングし襟にファーを飾ったニットジャケットや、プリーツリボンを全面に縫い付けたレザーのスーツ、木のようなテクスチャーの貝ボタンを全面に縫い付けたジャケットなど、得意とするテーラードの進化形が目を引く。ジャケットの肩はやや大きく、80年代的なシルエットが主流。
スカート部分にモンゴリアンラムのファーをあしらったドレスや、ニットとプリントモスリンをミックスしたドレスなど、特異な組み合わせもこのメゾンらしい。鬱蒼とした森の情景をプリントしたサテン地にレースを重ねたワンショルダーのドレスや、オーガンザ製の細長い葉を無数に取り付けたミニドレス、立体的にチュールを束ねた幾何学カクテルなど、技巧の高さを示す作品も健在。
毎シーズンのことではあるものの、他メゾンでは見ることの出来ない、ウィットに富んだアイテムばかりが並んだ。