被災地を回ったジェーン・バーキンが見た物とは。東京オペラシティでコンサート開催

2013.03.27

3月26日、ジェーン・バーキンが28日に東京オペラシティで行う来日公演「Jane Birkin sings Serge Gainsbourg “VIA JAPAN”」に先立ち、記者会見を行った。

前日25日には宮城県・石巻を訪れ、26日朝東京へ入ったというジェーン。会見では初めに東日大震災の復興を願って制作した楽曲「Une Petite Fille(少女)」をピアノの中島ノブユキ、トランペットの坂口修一郎、パーカッションの原務と共に披露。その後、石巻での写真スライドを交えて、トークショーを行った。

「被災地はがれきの山や打ち捨てられた自動車、燃えた跡の学校、潮に侵された田園地帯などがまだ残っており、正に悪夢だった。その風景に“音”は無かったが、人々が動乱する様子、モノが燃える音が頭の中に鳴り響いたほど。がれきは整理できても、人間の心は整理できない。私達が被災者達を忘れていないということを伝えることが必要だ。米・欧・豪とコンサートで回ったが、必ず『子供音楽再生基金』の募金箱を据えてきた。音楽は人の心を癒やすことができる包帯みたいなもの。コンサートを開いて、聞いてくれた方・被災者の方に連帯という名の包帯を巻きたい」

FM局ラジオ石巻での番組収録やニュース博物館「石巻ニューゼ」や「松華堂菓子店」でのミニコンサート、松島中学校吹奏楽部との交流の様子を紹介しつつ、ジェーンがコメント。

今回、石巻でのコンサート費用を集めるため、クラウドファンディングのプラットフォーム「キャンプファイア(CAMPFIRE)」を活用。支援金は、コンサート製作費、記者会見費用、スタッフ移動・宿泊費、現地スタッフへの謝礼に充てられた。なお、ジェーン本人は無償でこのプロジェクトに参加している。

因みに携えていたバッグはもちろんエルメスの「バーキン」だった。
編集部
  • Une Petite Fille(少女)を演奏
  • ラジオ石巻での様子
  • 松島中学校では吹奏楽部と交流
  • 談笑するジェーン・バーキン
  • ラストのフォトセッション
  • 左から中島ノブユキ(ピアノ)、ジェーン・バーキン、坂口修一郎(トランペット)、栗原務(パーカッション)
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