麻布台ヒルズの“廊下”が音楽の舞台に。都市の日常に溶け込む新たなカルチャーイベント「廊下音楽」始動

2025.10.14
東京の中心に位置する麻布台ヒルズに、またひとつ新しいカルチャーが誕生します。10月31日(金)、ガーデンプラザAの地下1階で初開催される「廊下音楽」は、日常の延長線上に文化を差し込む試みです。今後は月末金曜日に定期的に開催される予定で、通りすがりの人々が音楽と出会う“偶発的な瞬間”をつくり出します。

左)メインロゴ、中央)蓮沼執太、右)猪野秀史 (INO hidefumi)/Courtesy of Azabudai Hills
このイベントの舞台は、店舗を結ぶ通路――つまり“廊下”。麻布台ヒルズがこの空間を「人と人、場所と場所が交差し、コミュニケーションが生まれる結節点」と再定義し、そこに音楽と食、そしてアートの要素を重ね合わせることで、都市生活に新たな情緒を吹き込もうとしています。

新種のImmigrationsB/Courtesy of Azabudai Hills
初回のテーマは「都市と音の親密な距離」。出演アーティストには、音楽とアートの領域を自在に行き来する蓮沼執太、ジャズピアニストのINO hidefumi、的な音像を紡ぐバンドImmigrationsB、そして演奏や朗読を通して空間を染めるHIRAKU YAMAMOTO、カニエ・ナハ、AYANE SHINOといった多彩な面々が名を連ねます。

それぞれが奏でる音は、単なるライブパフォーマンスではなく、通りすがりの人々の一瞬を包み込む“環境の一部”として存在します。

AYANE SHINO/Courtesy of Azabudai Hills
会場の設計を手掛けたのは建築家の津川恵理氏。彼女はこの空間を「都市の循環を体験する装置」として捉え、移動と滞在のあいだに漂う時間を意識的にデザインしました。

B1Fの「アート&ギャラリーゾーン」に位置するこの“廊下”は、もともと人々の通り道でありながら、アートギャラリー「舞台裏」や「MANGA ART HERITAGE」などの文化拠点を結ぶ重要な動線。その一角に音楽を介在させることで、アートと人と都市の関係性が新たに紡ぎ直されます。

建築家・津川 恵理氏が会場全体の空間構成を手掛けている/Courtesy of Azabudai Hills
また、「廊下音楽」は食の体験も重視しています。同フロアのレストラン「舞台裏」では、いわて短角牛100%バーガーなどの限定メニューが登場し、聴覚と味覚の両面から“都市の豊かさ”を味わう構成に。カフェスペースでは軽食やドリンクも提供され、音と食が交錯する夜をゆるやかに演出します。

ギャラリー&レストラン 舞台裏「いわて短角牛100% ダブルチーズバーガー」 1,800円(税込) ※20食限定
Courtesy of Azabudai Hills

イベントは、音楽を聴くために集うものではなく、“生活の途中で出会うもの”。麻布台ヒルズが掲げる「Green & Wellness」の理念を背景に、通路のような“日常の余白”を文化の交差点に変える挑戦です。

この小さな“廊下”から、都市文化の新しい波が広がっていきます。


スケジュール/Courtesy of Azabudai Hills
■「廊下音楽」開催概要
開催日時:2025年10月31日(金)18:30~21:35
                   ※次回は2026年1月30日(金)開催予定
開催場所:麻布台ヒルズ ガーデンプラザA 地下1階 駅前広場、アート&ギャラリー
入場料:無料
企画協力:遠山正道
セレクター:谷川義行
空間デザイン:津川恵理
公式サイト:https://www.azabudai-hills.com/whats_on/2025/10/0254.html





編集部
  • メインロゴ
  • 蓮沼執太
  • 猪野秀史 (INO hidefumi)
  • 新種のImmigrationsB
  • HIRAKU YAMAMOTO
  • カニエ・ナハ
  • AYANE SHINO
  • 空間構成|津川 恵理(建築家/ALTEMY一級建築士事務所代表)
  • 会場図
  • スケジュール
  • ギャラリー&レストラン 舞台裏 「いわて短角牛100% ダブルチーズバーガー」 1,800円(税込) ※20食限定
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