2025年秋冬、Y-3のパリでのプレゼンテーションにおいて、「Y-3 NEIGHBORHOOD」カプセルコレクションが初披露されました。この協業は、山本耀司の前衛性を礎とするY-3と、滝沢伸介が率いるNEIGHBORHOODのモーターカルチャーとストリートの美学がひとつの言語として結実した、注目すべきプロジェクトです。
Courtesy of adidas Y-3
NEIGHBORHOOD──モーターカルチャーを“都市の詩”に変換するブランド
NEIGHBORHOODは、バイクカルチャー、ガレージワーク、ミリタリーディテールを独自に再解釈し、都市生活者のための“機能を帯びた美意識”を提案してきました。オイルの匂いやエンジンの熱を感じさせるような、生々しいリアリティのあるデザインは、単なるファッションではなく“生き方のスタンス”として支持されています。
Courtesy of adidas Y-3
Y-3──スポーツウエアを前衛へと導く実験的アプローチ
一方でY-3は、アディダスの機能性と山本耀司の構築的シルエットを掛け合わせ、スポーツウエアを“モードへと変換する”という実験を続けてきました。今季のコラボレーションでは、その前衛的な視座がNEIGHBORHOODの反骨的世界観を際立たせ、“スポーツとストリートのあいだに新たな美学を生み出すこと”に成功しています。
Courtesy of adidas Y-3
カルチャーの火花──Death Spray Custom、Cherry’s Company、Daineseが加わる意味
さらにこのプロジェクトには、ストリートとモーターカルチャーの象徴的存在が参加しています。カスタムペイントで知られるDeath Spray Customは、毒気を含んだグラフィックセンスをウエアに注入し、視覚的な緊張感を生み出しました。モーターサイクルのカスタムを手がけるCherry’s Companyは、鉄と機械の匂いが漂うような無骨な空気感をコレクションに加え、プロダクトに“道具としての息づき”をもたらしています。そして、イタリアのDaineseによるモーターギアの構造理論が組み込まれることで、プロテクションという機能美がファッションの文脈に置き換えられました。この三つの存在が加わることで、コレクションは装飾ではなく、カルチャーとしての熱量を帯びています。
Courtesy of adidas Y-3
グラフィックに宿る“影のコード”──蛾・蛙・サソリ
象徴的に取り入れられたのは、蛾・蛙・サソリといった生物のモチーフ。どれも夜や湿度、毒、変異といったキーワードを想起させる存在です。Yohji Yamamotoが追求してきた“影の美学”とも響き合い、都市とサブカルチャーの狭間にある感覚が、グラフィックとなって立ち上がります。
Courtesy of adidas Y-3
モードとストリートの両方で“機能する”ということ
このカプセルコレクションは、パリのファッションシーンで披露された後、ComplexCon Las Vegasでの発表も予定されています。ランウェイ(モード)とフェスティバル(ストリートカルチャー)の双方で機能するという点にこそ、このコラボの本質があります。服は装飾で終わらず、現場を持つカルチャーの“道具”として機能するべきだ──その共通認識が、Y-3とNEIGHBORHOODを結びつけています。
Courtesy of adidas Y-3
お問い合わせ:
adidas fashion group showroom
TEL: 03-5547-6501

NEIGHBORHOOD──モーターカルチャーを“都市の詩”に変換するブランド
NEIGHBORHOODは、バイクカルチャー、ガレージワーク、ミリタリーディテールを独自に再解釈し、都市生活者のための“機能を帯びた美意識”を提案してきました。オイルの匂いやエンジンの熱を感じさせるような、生々しいリアリティのあるデザインは、単なるファッションではなく“生き方のスタンス”として支持されています。

Y-3──スポーツウエアを前衛へと導く実験的アプローチ
一方でY-3は、アディダスの機能性と山本耀司の構築的シルエットを掛け合わせ、スポーツウエアを“モードへと変換する”という実験を続けてきました。今季のコラボレーションでは、その前衛的な視座がNEIGHBORHOODの反骨的世界観を際立たせ、“スポーツとストリートのあいだに新たな美学を生み出すこと”に成功しています。

カルチャーの火花──Death Spray Custom、Cherry’s Company、Daineseが加わる意味
さらにこのプロジェクトには、ストリートとモーターカルチャーの象徴的存在が参加しています。カスタムペイントで知られるDeath Spray Customは、毒気を含んだグラフィックセンスをウエアに注入し、視覚的な緊張感を生み出しました。モーターサイクルのカスタムを手がけるCherry’s Companyは、鉄と機械の匂いが漂うような無骨な空気感をコレクションに加え、プロダクトに“道具としての息づき”をもたらしています。そして、イタリアのDaineseによるモーターギアの構造理論が組み込まれることで、プロテクションという機能美がファッションの文脈に置き換えられました。この三つの存在が加わることで、コレクションは装飾ではなく、カルチャーとしての熱量を帯びています。

グラフィックに宿る“影のコード”──蛾・蛙・サソリ
象徴的に取り入れられたのは、蛾・蛙・サソリといった生物のモチーフ。どれも夜や湿度、毒、変異といったキーワードを想起させる存在です。Yohji Yamamotoが追求してきた“影の美学”とも響き合い、都市とサブカルチャーの狭間にある感覚が、グラフィックとなって立ち上がります。

モードとストリートの両方で“機能する”ということ
このカプセルコレクションは、パリのファッションシーンで披露された後、ComplexCon Las Vegasでの発表も予定されています。ランウェイ(モード)とフェスティバル(ストリートカルチャー)の双方で機能するという点にこそ、このコラボの本質があります。服は装飾で終わらず、現場を持つカルチャーの“道具”として機能するべきだ──その共通認識が、Y-3とNEIGHBORHOODを結びつけています。

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