伊勢丹新宿店は、日本の文化や伝統技術を通して、子供達の五感を磨くイベント「JAPAN museum for Kids」を3月12日より開催している。会場は同店本館6階催物場で、17日まで(14・17日は18時終了)。
本イベントは「日本を学ぶ、知る、ふれる」がテーマ。これからの日本を担う子供達に本物に触れさせ、自国の文化に対する正しい理解を与えることを目的に実施。
会場で注目なのは、日本の伝統職人技とディズニーが融合した「ディズニー<ジャパン クラシック>シリーズ」。国の伝統工芸品に選ばれる越中和紙の一つで、富山県朝日町に伝わる「蛭谷(びるだん)和紙」は、「くまのプーさん」をモチーフにしたレターセット(1,575円)を製作。蛭谷和紙は、国内で唯一の職人・川原隆邦が、原材料である楮(こうぞ)、粘材のトロロアオイを育てるところから紙漉(かみすき)まで、全工程を約400年前と同じ方法で行っている。今回は、くまのプーさんにちなみ、蜂蜜の香りを付けた楮スティックを添えて、モダンなデザインの和紙を提案した。
ニット工場と布草履職人が手掛ける「メリ(MERI)」は、ミッキーとミニーをモチーフにしたルームシューズを親子ペアセットで販売(1万6,590円)。日本のおばあちゃんの知恵で編むというニットは、手作りならではの風合いで、季節を問わないアイテム。この他、くまのプーさんをモチーフにした、富山県高岡市の鋳物メーカー「能作」の真鍮風鈴(7,245円)や、「タカタレムノス」のアルミ製アイスクリームスプーン(6,090円)、甲州の伝統工芸品「印傳の山本」のペンケース(3,675円)が並ぶ。
実業家・矢島里佳が手掛ける、“0歳から6歳の伝統ブランド”「aeru(和える)」からは、津軽塗のコップ(1万3,230円から)が登場。青森県のトチの木地に、伝統的な唐塗りと七々子塗りを用い、2ヶ月以上の歳月をかけて作られ、子供の小さな手にもぴったりなサイズだ。12・13日(各日11時から13時、14時から17時)には、津軽塗りの研ぎ出しが体験できるワークショップが開催される(参加費3,240円、所要時間15から20分)。
また、日本古来から親しまれている遊びで、現在、世界からも注目を集める「けん玉」を特集。カナダのけん玉プレーヤーが開発したデザイン性の高い「テラ(Terra)けん玉」(3,150円)や、広島県のイワタ木工が作る伝説のけん玉「夢元無双」(7,560円)がラインアップ。15日(15時/17時)には、海外で人気のユニット「ず~まだんけ」のけん玉パフォーマンスが披露される(各回約30分間)。
その他、“アート・オブ・ライフ”をテーマにした村上周手掛ける「アマブロ(amabro)」の絵付けまめ皿(1,365円)や、日本で唯一のハンドメイド風船メーカー「マルサバルーン」のユニークな形をした風船など、伝統の技と世界に通じるコンテンポラリーデザインが融合したプロダクトの数々を紹介。
期間中、無添加・国産の食材にこだわって管理栄養士が開発した離乳食を紹介する「離乳食バー」を始め、代官山のママカフェ「チャノママ(chano-mama)」、健康・安心・安全に配慮した惣菜を提供する「ロックフィールド」が展開するジュースブランド「ヴェジテリア(VEGETERIA)」のイートインコーナーの他、イベントやワークショップが多数予定されている。
(c)Disney (c)Disney Based on the “Winnie the Pooh”works by A.A.Milne and E.H.Shepard.