【ルック】ディオールがマリア・グラツィア・キウリによる2025年春夏オートクチュール コレクションを発表

2025.02.03
ディオールがマリア・グラツィア・キウリによる2025年春夏オートクチュール コレクションパリのロダン美術館で発表しました。

©DIOR
マリア・グラツィア・キウリが手掛ける2025年春夏 オートクチュール コレクションは、テイラリングの記憶、特に過去数世紀の創造性に関する質的なテーマを再認識し、時間の秩序を覆し、過去でも未来でもない、ファッションそのもの、さらにファッションに付随する変容の概念に属する次元へと私たちを連れ戻す機会となります。マリア・グラツィア・キウリは、この時間のパラドックスの中で自由自在に動き回ります。『鏡の国のアリス』を思わせる、まるでオートクチュールのアトリエを埋め尽くす鏡が、絶え間なく変化する意味によって支配されるもう一つの現実へ入り込むことを可能にするかのようです。

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この現実は、驚きや反骨精神を決して忘れることなく、このファッションの夢を叶えるだけでなく、フォルムや感情を変容させる力を持ちます。マリア・グラツィア・キウリは今回特に、1958年に若きイヴ・サン=ローランがディオールのために生み出した「トラペーズ」ラインからインスピレーションを得ました。その後コレクションは、鏡の国の予測不可能な出会いの連続となり、そこでは「今」や「ここ」が絶えずかくれんぼをして遊び出します。まるで絶えず進化する存在が、ファッションという常に変化する時間の中で、それぞれの動きを通じて発見しているかのように。例えば、レースのトリミングが施されたチュールキュロットは、自分が飛び越えたいと望む境界線を軽やかに越え、世界を自分の思うままに拡大縮小できた、子どものような女性の心の奥底に眠る記憶の断片です。

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コントラストが巧みに操られる中で、彼女は「フラワーウーマン」となり、びらのケープを纏ったり、曲線的な胸元の花冠が特徴のショートドレスを身に着けたりするかと思えば、鳥のように羽ばたく女性となり、空に向かって突き出たパンクなモヒカンを露わにするヘッドピースを纏います。

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モダンで実用的なバージョンに生まれ変わったクリノリンは、限りないファンタジーやモチーフを生み出す、記憶を醸成するための場であることを証明しています。構造を隠したこの揺れ動くケージは、まるで枝を刺繍したかのように、糸を伸ばしたり、動きに合わせて波打たせたりしています。フローラル刺繍が咲き誇る薄手のブラウスは、構造を隠したアンダーワイヤリングによって引き立てられます。露出したビスチェとドレープの効いたスカートも忘れがたい存在です。

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今回はまた、1952-1953年秋冬 オートクチュール コレクションでムッシュ ディオールがデザインした「ラ シガール」のシルエットが、オリジナルのモアレ織りの生地で再解釈され、ショートスカートとフィッテッドのテイルコートの組み合わせとして登場し、コントラストが映えるプロポーションを強調しています。ケープにはオーガンザで繊細に作られた羽飾りがあしらわれています。

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控えめかつゴージャスなブラックが、さりげない動きでさえもドラマティックに演出するコートを際立たせます。さらに、バーニッシュシルバーの立体刺繍が優美な輝きを放ちながら、無限の情を奏でるロングドレスは、あらゆるタイプの欲望を満たすことを本質とする、ファッションという永遠に続く瞬間の中に漂っているかのように見えます。

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また、ショーの背景を飾った9枚の絵画からなる没入型アートワークはリティカ・マーチャントによって考案され、カリシマ・スワリ、チャーナキヤ工房、チャーナキヤ 工芸学校の手仕事によって大型のテキスタイルパネルに再構築されました。

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お問い合わせ:
クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947

編集部
  • © ADRIEN DIRAND
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  • © RITHIKA MERCHANT © CHANAKYA SCHOOL OF CRAFT
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