歴史と現代性が融合する進化的な都市、ロンドン。200年以上前に建設された重厚なレンガ造りの建築物と、全面ガラス張りの近未来的な高層ビルが街並みを歩いていると、まるで時空を旅しているような感覚に。
常に発展を続けるロンドンは、街並みだけでなく社会も先進的なようです。特に昨今感じるのは、フェミニズムの流れによる“女性エンパワーメント”の潮流。王室からはメーガン妃、ファッション業界ではモデルでありアクティビストのアジョワ・アボアー(Adwoa Aboah)などセレブリティが活発にジェンダー平等を訴えており、政府や企業も女性の経済的エンパワーメントに積極的です。
そして今回のロンドン渡航では、街中で様々な“女性エンパワーメント”に取り組むブランドやお店に出会いました。
オーガニックの生理用品ブランド「オーネ(Ohne)」
見た瞬間「こんなの欲しかった! 」と思ったのが、オーガニックの生理用品ブランド「オーネ(Ohne)」。現在展開しているのは100%オーガニックコットンのタンポンと、生理痛の軽減とホルモンバランスを整える効果がある2種類のCBDオイルです。
2018年に幼馴染みのリア(Leah)とニッキー(Nikki)が立ち上げたスタートアップ企業は女性を思いやるだけでなく環境にも優しく、生産の過程はすべて水力発電を使用し、包装やアプリケーターは再生プラスチックのみを使用しています。オンラインで申し込むと、生理サイクルに合わせてタンポンが届けられる定額制サービスを行っている他(シッピングはイギリス国内のみ)、ライフスタイルストア「オリバー・ボナス(Oliver Bonas)」の一部店舗で販売中。
「オーネ」
生理用品に見えないオシャレなパッケージに惹かれて思わず手に取りました。効果には個人差がありますが、オーガニックコットンの生理用品の方が不快感がなくかぶれにくいと私は感じています。多くの女性にとって生理は憂鬱なものですが、CBDオイルでマッサージするだけで痛みが軽減されるのであれば身体的にも精神的にも心強いですよね。
「オーネ」のCBDオイル
女性による女性のための商品である「オーネ」は、売り上げの一部をザンビア共和国の女性たちに清潔な生理用品、衛生的なトイレ環境、生理に関する教育が向上するための支援金として貢献しています。世界中の女性たちの痛みと憂鬱を軽減する、強い味方として今後発展していきそう!
「サナ・ジャルダン(Sana Jardin)」
老舗百貨店「リバティ(Liberty)」で見かけたのはイギリス発のサステナブル香水ブランド「サナ・ジャルダン(Sana Jardin)」です。香水は、ファッション産業と同じく地球環境を悪化に加担する産業として問題視される機会が多くなっています。「サナ・ジャルダン」はそんな生産背景を変えるべく、原料となる花々の廃棄物削減、オイルやキャンドルへとアップリサイクルできる仕組みを作り出しました。モロッコにある農作場で働く収護者の女性たちにアップサイクルの商品へと変えるスキルを共有することで、経済的機会を与え、支援ではなく“循環型”経済を実現。
モロッコにある農作場で働く収護者の女性たち
「サナ・ジャルダン」創始者創始者のエイミー・クリスチャンセン
創始者のエイミー・クリスチャンセン(Amy Christiansen)は約25年、非営利団体で社会事業に携わってきたイギリス人女性。「現代の社会で我々が廃棄物をもっとうまく利用できるようクリエイティブになれば、世界をより良くすることができます」と語る通り、自身のブランドを通してサステナブルな事業を展開しています。
「ルミナリー・ベカーリー(Luminary Bakery)」
パリ北にある住宅地には、社会活動に取り組むパン屋「ルミナリー・ベカーリー(Luminary Bakery)」があります。子供連れの家族に人気の一見普通のパン屋ですが、働いているのは貧困やホームレス、人身売買や家庭内暴力などを経験したことのある女性たち。その他、刑務所で服役中の女性たちにパンやお菓子作りを教え、社会復帰の手助けを行なっているのです。
2014年にケータリングサービスとして開始して以来人気となり、昨年はメーガン・マークル公爵夫人のバースデーケーキに選ばれるなど話題のお店。間もなくロンドンに3店舗目をオープンするようです。
「ルミナリー・ベーカリー」の店内に並ぶパンやパティスリー
近所の家族連れや女性客で賑わう
ロンドンで街散策していると「feminism」と書かれたTシャツや、「女性による著書」というブックコーナーを見かけたり、何かとフェミニズムを見聞きしました。ロンドン・メンズ・ファッション・ウィークのショーでも、性別を超越したルックをランウェイで見ることがもはや普通になっています。
「女性による著書」というブックコーナー
私自身は「フェミニスト」と言えるほど強い意見を持っているわけでもなければ、極端な女性差別を受けたこともありません(幸いなことに)。それでもやっぱり女性が伝統的な固定観念や社会通念から解放され、性別ではなく一個人として才能が認められる社会へと進んで欲しいと思います。今回ロンドンで出会った企業の多くは、男性を批判するのではなく、女性同士が手を取り合って高みを目指すといった、“友好的なフェミニズム”を感じとても共感できました。まだまだ発展していきそうなフェミニズム、今後のさらなる女性の活躍に期待です!
ロンドンの旅vol.2へ(明日公開)
常に発展を続けるロンドンは、街並みだけでなく社会も先進的なようです。特に昨今感じるのは、フェミニズムの流れによる“女性エンパワーメント”の潮流。王室からはメーガン妃、ファッション業界ではモデルでありアクティビストのアジョワ・アボアー(Adwoa Aboah)などセレブリティが活発にジェンダー平等を訴えており、政府や企業も女性の経済的エンパワーメントに積極的です。
そして今回のロンドン渡航では、街中で様々な“女性エンパワーメント”に取り組むブランドやお店に出会いました。
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見た瞬間「こんなの欲しかった! 」と思ったのが、オーガニックの生理用品ブランド「オーネ(Ohne)」。現在展開しているのは100%オーガニックコットンのタンポンと、生理痛の軽減とホルモンバランスを整える効果がある2種類のCBDオイルです。
2018年に幼馴染みのリア(Leah)とニッキー(Nikki)が立ち上げたスタートアップ企業は女性を思いやるだけでなく環境にも優しく、生産の過程はすべて水力発電を使用し、包装やアプリケーターは再生プラスチックのみを使用しています。オンラインで申し込むと、生理サイクルに合わせてタンポンが届けられる定額制サービスを行っている他(シッピングはイギリス国内のみ)、ライフスタイルストア「オリバー・ボナス(Oliver Bonas)」の一部店舗で販売中。
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生理用品に見えないオシャレなパッケージに惹かれて思わず手に取りました。効果には個人差がありますが、オーガニックコットンの生理用品の方が不快感がなくかぶれにくいと私は感じています。多くの女性にとって生理は憂鬱なものですが、CBDオイルでマッサージするだけで痛みが軽減されるのであれば身体的にも精神的にも心強いですよね。
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女性による女性のための商品である「オーネ」は、売り上げの一部をザンビア共和国の女性たちに清潔な生理用品、衛生的なトイレ環境、生理に関する教育が向上するための支援金として貢献しています。世界中の女性たちの痛みと憂鬱を軽減する、強い味方として今後発展していきそう!
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老舗百貨店「リバティ(Liberty)」で見かけたのはイギリス発のサステナブル香水ブランド「サナ・ジャルダン(Sana Jardin)」です。香水は、ファッション産業と同じく地球環境を悪化に加担する産業として問題視される機会が多くなっています。「サナ・ジャルダン」はそんな生産背景を変えるべく、原料となる花々の廃棄物削減、オイルやキャンドルへとアップリサイクルできる仕組みを作り出しました。モロッコにある農作場で働く収護者の女性たちにアップサイクルの商品へと変えるスキルを共有することで、経済的機会を与え、支援ではなく“循環型”経済を実現。
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創始者のエイミー・クリスチャンセン(Amy Christiansen)は約25年、非営利団体で社会事業に携わってきたイギリス人女性。「現代の社会で我々が廃棄物をもっとうまく利用できるようクリエイティブになれば、世界をより良くすることができます」と語る通り、自身のブランドを通してサステナブルな事業を展開しています。
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パリ北にある住宅地には、社会活動に取り組むパン屋「ルミナリー・ベカーリー(Luminary Bakery)」があります。子供連れの家族に人気の一見普通のパン屋ですが、働いているのは貧困やホームレス、人身売買や家庭内暴力などを経験したことのある女性たち。その他、刑務所で服役中の女性たちにパンやお菓子作りを教え、社会復帰の手助けを行なっているのです。
2014年にケータリングサービスとして開始して以来人気となり、昨年はメーガン・マークル公爵夫人のバースデーケーキに選ばれるなど話題のお店。間もなくロンドンに3店舗目をオープンするようです。
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ロンドンで街散策していると「feminism」と書かれたTシャツや、「女性による著書」というブックコーナーを見かけたり、何かとフェミニズムを見聞きしました。ロンドン・メンズ・ファッション・ウィークのショーでも、性別を超越したルックをランウェイで見ることがもはや普通になっています。
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私自身は「フェミニスト」と言えるほど強い意見を持っているわけでもなければ、極端な女性差別を受けたこともありません(幸いなことに)。それでもやっぱり女性が伝統的な固定観念や社会通念から解放され、性別ではなく一個人として才能が認められる社会へと進んで欲しいと思います。今回ロンドンで出会った企業の多くは、男性を批判するのではなく、女性同士が手を取り合って高みを目指すといった、“友好的なフェミニズム”を感じとても共感できました。まだまだ発展していきそうなフェミニズム、今後のさらなる女性の活躍に期待です!
ロンドンの旅vol.2へ(明日公開)