ロンドンに20年以上暮らす友人が「キングスクロス周辺は大変貌を遂げた」と口にしていました。
キングスクロスとは、国内列車・国際列車と多数の地下鉄ラインが交差するロンドンのターミナル駅周辺エリア。映画『ハリー・ポッター』に出てくるホグワーツへの出発駅としても有名です。2012年のロンドンオリンピックを機に、それまで貧困層が集まる治安の悪いエリアとされていたキングスクロスの再開発が着手され、オリンピック後の現在も進化を続けているようです。
そもそも、なぜキングスクロスが治安の悪いエリアだったかを紐解いていくと、歴史にあるようです。イギリスに限ったことではありませんが陸続きで鉄道輸送が発達したヨーロッパでは、物資の運搬作業員や市場や工場の作業員を日雇いで雇っていたため、労働生産性の低い貧困層の人々が仕事場および生活圏として、ターミナル駅周辺に集まるようになりました。未だにそれらの性質は改善しておらず、郊外の貧困地区からアクセスがしやすいことや、観光客狙いのスリが多いことから、キングスクロス然りターミナル駅周辺は治安が悪い傾向にあるのです。日本の場合、東京駅や品川駅周辺というとビジネス街や高層マンションが立ち並ぶ、好立地なイメージですがヨーロッパの場合真逆。旅行などで訪れる機会があれば用心が必要かもしれませんね。
ロンドンのキングスクロスといえば、閑散としていてショップやカフェなど何もない印象でしたが、現在はGoogleやYouTubeが入ったオフィスビルが並び、建設中の建物もいっぱい。さらに北方向に遊歩道を歩いていくと、一昨年末にオープンした「コール・ドロップス・ヤード(Coal Drops Yard)」に到着しました。ここは、かつて石炭置き場として利用されたいた大きな建物を、食事、アート鑑賞、買い物を楽しめる商業ビルへとリノベーションさせたのです。
19世紀ヴィクトリア朝時代の建物を生かし、個性的なショップやレストラン約50店舗を擁しています。例えば、家具や照明を扱うイギリス人デザイナー、トム・ディクソン(Tom Dixton)は、ショップ兼ワークショップ兼ギャラリーを「コール・ドロップス・ヤード」で展開しています。エルサレム出身のシェフ、アッサフ・グラニットとのコラボレーションによって生まれたレストラン「コール・オフィス(Coal Office)」も話題の一つで、イスラエルの家庭料理を基盤とした、芳醇な中東料理を提供しています。
ポール・スミス(Paul Smith)、フレッド・ペリー(FRED PERRY)といった世界的に有名なブランドも入っていますが、「コール・ドロップス・ヤード」でしか手に入らない雑貨店も多数。エシカルでサステナブルに特化したユニークな商品のみを扱う「ウルフ&バッジャー(Wolf & Badger)」や、日本でも人気の文具ショップ「ペーパースミス(The Parper Smith)」、店内の工房で手作りされるホームフレグランスアイテムをそろえる「ボンズ(Bonds)」では、キャンドル作りのワークショップにも参加できます。
ターミナル駅周辺のリノベーションや、大規模な商業ビルの登場によって、治安の悪さは面影も感じられません。緑が美しい開放感のある外のスペースで子供を遊ばせる家族連れやショッピングを楽しむカップル、建物内に設けられたコワーキングスペースをオフィスとして使っているクリエーターらしき若者だったり、様々な層のローカルが集まる新たな注目スポットです。
これまでは駅を利用する以外、キングスクロス周辺へ赴くことは少なかったですが、今後はわざわざにでも訪れたいエリアとなりそう。現在建設中の建物も多く、今後も発展を続けていきそうです!
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キングスクロスとは、国内列車・国際列車と多数の地下鉄ラインが交差するロンドンのターミナル駅周辺エリア。映画『ハリー・ポッター』に出てくるホグワーツへの出発駅としても有名です。2012年のロンドンオリンピックを機に、それまで貧困層が集まる治安の悪いエリアとされていたキングスクロスの再開発が着手され、オリンピック後の現在も進化を続けているようです。
そもそも、なぜキングスクロスが治安の悪いエリアだったかを紐解いていくと、歴史にあるようです。イギリスに限ったことではありませんが陸続きで鉄道輸送が発達したヨーロッパでは、物資の運搬作業員や市場や工場の作業員を日雇いで雇っていたため、労働生産性の低い貧困層の人々が仕事場および生活圏として、ターミナル駅周辺に集まるようになりました。未だにそれらの性質は改善しておらず、郊外の貧困地区からアクセスがしやすいことや、観光客狙いのスリが多いことから、キングスクロス然りターミナル駅周辺は治安が悪い傾向にあるのです。日本の場合、東京駅や品川駅周辺というとビジネス街や高層マンションが立ち並ぶ、好立地なイメージですがヨーロッパの場合真逆。旅行などで訪れる機会があれば用心が必要かもしれませんね。
ロンドンのキングスクロスといえば、閑散としていてショップやカフェなど何もない印象でしたが、現在はGoogleやYouTubeが入ったオフィスビルが並び、建設中の建物もいっぱい。さらに北方向に遊歩道を歩いていくと、一昨年末にオープンした「コール・ドロップス・ヤード(Coal Drops Yard)」に到着しました。ここは、かつて石炭置き場として利用されたいた大きな建物を、食事、アート鑑賞、買い物を楽しめる商業ビルへとリノベーションさせたのです。
19世紀ヴィクトリア朝時代の建物を生かし、個性的なショップやレストラン約50店舗を擁しています。例えば、家具や照明を扱うイギリス人デザイナー、トム・ディクソン(Tom Dixton)は、ショップ兼ワークショップ兼ギャラリーを「コール・ドロップス・ヤード」で展開しています。エルサレム出身のシェフ、アッサフ・グラニットとのコラボレーションによって生まれたレストラン「コール・オフィス(Coal Office)」も話題の一つで、イスラエルの家庭料理を基盤とした、芳醇な中東料理を提供しています。
ポール・スミス(Paul Smith)、フレッド・ペリー(FRED PERRY)といった世界的に有名なブランドも入っていますが、「コール・ドロップス・ヤード」でしか手に入らない雑貨店も多数。エシカルでサステナブルに特化したユニークな商品のみを扱う「ウルフ&バッジャー(Wolf & Badger)」や、日本でも人気の文具ショップ「ペーパースミス(The Parper Smith)」、店内の工房で手作りされるホームフレグランスアイテムをそろえる「ボンズ(Bonds)」では、キャンドル作りのワークショップにも参加できます。
ターミナル駅周辺のリノベーションや、大規模な商業ビルの登場によって、治安の悪さは面影も感じられません。緑が美しい開放感のある外のスペースで子供を遊ばせる家族連れやショッピングを楽しむカップル、建物内に設けられたコワーキングスペースをオフィスとして使っているクリエーターらしき若者だったり、様々な層のローカルが集まる新たな注目スポットです。
これまでは駅を利用する以外、キングスクロス周辺へ赴くことは少なかったですが、今後はわざわざにでも訪れたいエリアとなりそう。現在建設中の建物も多く、今後も発展を続けていきそうです!
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