松坂屋銀座店(東京都中央区銀座6-10-1)は本日6月30日、建て替えのため88年の営業に一旦幕を下ろす。
開店前には約300人が行列。2軒隣のプラダ前まで続いた。先頭は午前5時半に到着した品川区在住の赤ちゃん連れ親子。松坂屋に来たのは初めてだという。開店時間は15分早まり、9時45分にオープン。楽団によるファンファーレと共に営業が開始された。
同店は2017年度、銀座6丁目再開発プロジェクトにより地上13階、地下6階の商業・オフィス複合施設として生まれ変わる。
「今日は寂しさとリニューアルへのワクワク感両方の気持ち。銀座の街、お客様にありがとうと言いたい。4年後へ向けて、世界に発信できる銀座のランドマーク施設とするため着々と準備をしている。グループの松坂屋上野店・大丸東京店と連携し、顧客を離さないようにしていく」と菊谷栄司店長。
松坂屋銀座店は関東大震災の翌年1924年に開業した銀座最古の百貨店。2010年には家電ショッ プ「ラオックス」、ファストファッションブランド「フォーエバー 21」が出店している。閉店に向けて行われてきたセールは好調。3月から5月の売り上げは前年比2倍以上を記録した。
また、閉店カウントダウンサイトが開設。大正から昭和、平成と今までの歴史を綴った映像を流す他、スタッフからのメッセージ、同店にまつわる思い出の写真をアップできるコーナーなどが設けられている。