グンゼ、下肢静脈瘤予防用弾性ストッキングを開発

2013.07.01

グンゼ株式会社(社:大阪市)は、「下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)」の症状に対する軽減・予防に使用される医療用弾性ストッキングを7月1日より、全国の病院や調剤薬局、医療機関に向けて販売を開始した。この製品はグンゼが製造し、株式会社ジェイ・エム・エス(本社:広島市)を通じて販売する。グンゼはこれまで「静脈血栓予防用ストッキング」を展開していたが、新たにこの商品を加える。

足の血管が瘤(こぶ)のように膨らむ症状を「下肢静脈瘤」という。静脈は血液の逆流を防ぐための弁を備えており、例えば足を動かすと、その筋の伸縮が静脈を圧迫しポンプのように作用して血液を心臓へ向かって一方向へ送り出すが、筋肉をあまり動かさない状態が長時間続くと、血液が適切に送り出されず静脈内に溜まり弁に負担を掛け、その機能を低下させる。これがやがて下肢静脈瘤となる。

この「下肢静脈瘤」の治療法の一つとして「圧迫療法」がある。この治療法は、足を外部から全体的に適度に圧迫し静脈の拡張を抑えることで血液の溜まりを減らし血流の改善を促す。

今回新たに発売する弾性ストッキングは、足への圧力が通常のストッキングに比べて高く掛かるように作られており、医師の診断のもと患者に合ったサイズを選択し正しく着用することで、下肢静脈瘤などの症状の軽減・予防の効果が期待されるという。

価格は3,780円。ネット使用で家庭で洗濯可能。
ファッションライター南充浩
  • 下肢静脈瘤予防用弾性ストッキング
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