「誰もがプリンセスになれるお洋服」をコンセプトに、ベビー、トドラー(幼児)からウィメンズまで幅広く展開するシャーリーテンプル(Shirley Temple)。アメリカンヴィンテージなテイストにフルーツやスイーツ、動物などのモチーフを取り入れたロマンティックな世界観でファンを魅了し続けています。
オリジナルプリントの新作コレクションは発売後即完売し、いま改めて人気沸騰中の同ブランドのデザイナー 中村さんに、新作コレクションの制作背景や魅力的なストアづくりなど、ブランドのクリエイションについてお話をうかがいました。
1974年に誕生したシャーリーテンプルは、今年47周年を迎えます。創業デザイナーの柳川れいさんのエッセンスを脈々と受け継ぎつつ、現代にマッチしたクリエイションを続けてきました。
お客さまには、母娘3代にわたってファンといってくださる方も多く、そろそろ4世代目に突入しつつあります。お母さまの子ども時代のものを受け継いで着てくださっているという方もいらっしゃいます。
私はデザイナーとして、トドラー・ジュニアのクリエイションを担当しています。25年前、シャーリーテンプルに入社し、今ではブランドのDNAが体にしみ込んでいる感じです。お客さまをイメージしながら、それぞれのシーズンのなかでその期待を超えるものをお届けしたいと考えています。
クリエイションにおいて大切にしているのはリボン、レース、フリルなどといったシャーリーらしさをかたちづくっているモチーフや素材たち。それから、ボリューム感です。たっぷりとしたボリュームはシャーリーならではですが、今らしいシルエットも取り入れています。3歳くらいからスタイルを気にする方もいるので身頃はフィット感を重視したシルエットとして、ご好評をいただいています。
シャーリーのお洋服を着て、いろいろなところにお出かけしてほしい。それが難しくても、ラブリーなお洋服が楽しめる子ども時代の特権を存分に味わってほしい。その時は一瞬しかないので、ファッションが思い出の一つになってくれたらいいなと願っています。
コレクションのクリエイションでは、1年を3ヶ月に分けてストーリーを組んでいきます。そして、その3ヶ月のうちの各月それぞれにシーズンに合わせた新作オリジナルプリントをクリエイトします。1年間で12種類のオリジナルプリントをお届けして、12ヶ月、毎月違う装いが楽しめるラインアップになっています。
シャーリーテンプルは、全身をコーディネートしていただいて、世界観をたっぷりと感じていただくという楽しみ方だけでなく、カジュアルと合わせて楽しんでもらえる工夫もちりばめています。例えば、ワンピースをデニムのジャケットとコーデしたり、ラメのシューズではなくスニーカーと合わせたり、コーディネートによってはデイリーに着こなせます。単品でも主役になれるアイテムは、多くの色を使っていたりもするので、実は幅広く合わせることができます。
ただ、アイテム数が多いことも特徴のシャーリーでは、コレクションを考える時にはどうしてもトータルで小物まで考えたくなってしまうんです。だって、ワンピースに合うソックスがないとコーディネートが迷子になってしまいますから。
小物は、いちばん驚きを表現できるアイテムです。サプライズを考えつつ、主役の洋服とのコーディネートでクリエイトしていきます。
2021年の春夏コレクションは、「Sweet & Pop」をテーマに、ストロベリーガーデン、スイーツ、イースターとイメージがつながっていきます。
1月のストロベリーガーデンは、これを着ていちご摘みに行ってほしいと思いながらデザインしました。ジャンパースカート、ワンピースを中心に、いちごとチェリーのモチーフのカーディガン、頭につけるバブーシュカ、いちご柄のソックス、シューズまで。バブーシュカは、かごにかぶせていちごコーディネートにするなんて使い方も。
2月のアメリカンパイは、パイのプリントがポップなコレクションです。イメージは、パイの美味しいアメリカンダイナー。ニットカーディガンのパイのモチーフは、一つひとつ手編みです。レース付きプルオーバーの襟のレースは、ダイナーのレースペーパーから。エプロン付きでダイナーの店員さんがサブテーマです。エプロンは、女の子らしいアイテムとして人気ですね。
プリントは1版ずつ捺染していて、11色くらい使ってプリントしています。発色がよくて奥行が出ます。
3月はキャンディバニー。イースターといえば“イースターエッグ”ですが、キャンディと掛け合わせるなど膨らませていきました。
4月のおやゆび姫は、シャーリーの過去のプリントアーカイブからもヒントを得てデザインしました。もともとは花柄がやりたかったのですが、花だけだとイメージが広がりません。お母さんがおやゆび姫の物語を伝える、会話が生まれる、そんなことも思い描きながらデザインしました。よくよくプリントを見ていただくと、かわいいモチーフが隠れていますから、ぜひ眺めてみてください。
王冠のクリップや、チューリップのコサージュ、花かんむりのようなヘッドアクセサリーなど、楽しんで身につけてもらえるようなアイテムを揃えていますので、アレンジを楽しんでいただきたいです。
「シャーリーに行けばかわいいものがある」、そう思っていただけるようアイテムをクリエイトしています。ストアのディスプレイもこだわっていて、シャーリーテンプルの世界観を表現しています。各ショップにディスプレイされているプードルのぬいぐるみや雑貨などは、ディスプレイ担当がパリやロンドンで見つけたヴィンテージを集め、シャーリーテンプルの世界観に合うようにリメイクし、飾られています。本当に素敵で、私もいつも感激しています。
伊勢丹新宿店では、モールディングや照明までこだわって、お姫様らしいストアづくりをしています。壁紙は、いまでは絶版となってしまったものなのでここでしか表現できない世界です。ぜひ、楽しんでいただければと思います。
<Shirley Temple/シャーリーテンプル>の商品はこちら
オリジナルプリントの新作コレクションは発売後即完売し、いま改めて人気沸騰中の同ブランドのデザイナー 中村さんに、新作コレクションの制作背景や魅力的なストアづくりなど、ブランドのクリエイションについてお話をうかがいました。
愛され続けるシャーリーテンプル、母娘3代にわたるファンも
1974年に誕生したシャーリーテンプルは、今年47周年を迎えます。創業デザイナーの柳川れいさんのエッセンスを脈々と受け継ぎつつ、現代にマッチしたクリエイションを続けてきました。
お客さまには、母娘3代にわたってファンといってくださる方も多く、そろそろ4世代目に突入しつつあります。お母さまの子ども時代のものを受け継いで着てくださっているという方もいらっしゃいます。
ファッションが思い出の一つになるように
私はデザイナーとして、トドラー・ジュニアのクリエイションを担当しています。25年前、シャーリーテンプルに入社し、今ではブランドのDNAが体にしみ込んでいる感じです。お客さまをイメージしながら、それぞれのシーズンのなかでその期待を超えるものをお届けしたいと考えています。
クリエイションにおいて大切にしているのはリボン、レース、フリルなどといったシャーリーらしさをかたちづくっているモチーフや素材たち。それから、ボリューム感です。たっぷりとしたボリュームはシャーリーならではですが、今らしいシルエットも取り入れています。3歳くらいからスタイルを気にする方もいるので身頃はフィット感を重視したシルエットとして、ご好評をいただいています。
シャーリーのお洋服を着て、いろいろなところにお出かけしてほしい。それが難しくても、ラブリーなお洋服が楽しめる子ども時代の特権を存分に味わってほしい。その時は一瞬しかないので、ファッションが思い出の一つになってくれたらいいなと願っています。
オリジナルプリントの新作を、毎月ファンに届ける
コレクションのクリエイションでは、1年を3ヶ月に分けてストーリーを組んでいきます。そして、その3ヶ月のうちの各月それぞれにシーズンに合わせた新作オリジナルプリントをクリエイトします。1年間で12種類のオリジナルプリントをお届けして、12ヶ月、毎月違う装いが楽しめるラインアップになっています。
シャーリーテンプルは、全身をコーディネートしていただいて、世界観をたっぷりと感じていただくという楽しみ方だけでなく、カジュアルと合わせて楽しんでもらえる工夫もちりばめています。例えば、ワンピースをデニムのジャケットとコーデしたり、ラメのシューズではなくスニーカーと合わせたり、コーディネートによってはデイリーに着こなせます。単品でも主役になれるアイテムは、多くの色を使っていたりもするので、実は幅広く合わせることができます。
ただ、アイテム数が多いことも特徴のシャーリーでは、コレクションを考える時にはどうしてもトータルで小物まで考えたくなってしまうんです。だって、ワンピースに合うソックスがないとコーディネートが迷子になってしまいますから。
小物は、いちばん驚きを表現できるアイテムです。サプライズを考えつつ、主役の洋服とのコーディネートでクリエイトしていきます。
シーンからイメージした2021年春夏コレクション
2021年の春夏コレクションは、「Sweet & Pop」をテーマに、ストロベリーガーデン、スイーツ、イースターとイメージがつながっていきます。
1月のストロベリーガーデンは、これを着ていちご摘みに行ってほしいと思いながらデザインしました。ジャンパースカート、ワンピースを中心に、いちごとチェリーのモチーフのカーディガン、頭につけるバブーシュカ、いちご柄のソックス、シューズまで。バブーシュカは、かごにかぶせていちごコーディネートにするなんて使い方も。
2月のアメリカンパイは、パイのプリントがポップなコレクションです。イメージは、パイの美味しいアメリカンダイナー。ニットカーディガンのパイのモチーフは、一つひとつ手編みです。レース付きプルオーバーの襟のレースは、ダイナーのレースペーパーから。エプロン付きでダイナーの店員さんがサブテーマです。エプロンは、女の子らしいアイテムとして人気ですね。
プリントは1版ずつ捺染していて、11色くらい使ってプリントしています。発色がよくて奥行が出ます。
3月はキャンディバニー。イースターといえば“イースターエッグ”ですが、キャンディと掛け合わせるなど膨らませていきました。
4月のおやゆび姫は、シャーリーの過去のプリントアーカイブからもヒントを得てデザインしました。もともとは花柄がやりたかったのですが、花だけだとイメージが広がりません。お母さんがおやゆび姫の物語を伝える、会話が生まれる、そんなことも思い描きながらデザインしました。よくよくプリントを見ていただくと、かわいいモチーフが隠れていますから、ぜひ眺めてみてください。
王冠のクリップや、チューリップのコサージュ、花かんむりのようなヘッドアクセサリーなど、楽しんで身につけてもらえるようなアイテムを揃えていますので、アレンジを楽しんでいただきたいです。
ヴィンテージのプードルが出迎えてくれるストア
「シャーリーに行けばかわいいものがある」、そう思っていただけるようアイテムをクリエイトしています。ストアのディスプレイもこだわっていて、シャーリーテンプルの世界観を表現しています。各ショップにディスプレイされているプードルのぬいぐるみや雑貨などは、ディスプレイ担当がパリやロンドンで見つけたヴィンテージを集め、シャーリーテンプルの世界観に合うようにリメイクし、飾られています。本当に素敵で、私もいつも感激しています。
伊勢丹新宿店では、モールディングや照明までこだわって、お姫様らしいストアづくりをしています。壁紙は、いまでは絶版となってしまったものなのでここでしか表現できない世界です。ぜひ、楽しんでいただければと思います。
<Shirley Temple/シャーリーテンプル>の商品はこちら