10月1日は彫刻家ウォルター・デ・マリアの誕生日です

2014.10.01

彫刻家のウォルター・デ・マリア (Walter De Maria)は1935年10月1日生まれ。アメリカ合衆国・カリフォルニア州出身。2013年7月25日逝去。

53年にカリフォルニア大学バークレー校の史学学科に入学。59年に卒業するとニューヨークに移住し、彫刻家としてのキャリアをスタートさせた。その作品はダダ(Dada)による影響を強く受けており、アルミのような大量生産された素材で簡素な幾何学模様を描くなど、ミニマル・アートの特徴が見て取れる。63年にはニューヨークギャラリーを開き、初の個展を開催。その後、インスタレーションの制作を始めると、デ・マリアの名前は徐々に注目を集める存在となっていく。

また、この頃からデ・マリアは活動の幅を広げ、ミュージカルの作曲や映画の撮影なども手掛けるようになる。その一方でミュージシャンとしても活躍。63年にはロックバンド「ザ・ヴェルヴェット・アンダーグラウンド」にドラマーとして参加した。

68年にデ・マリアは「マイル・ロング・ドローイーング」を発表する。これは、モハーベ砂漠にチョークで12フィート間隔の平行線を引き続けるという作品で、以降はこうしたランドアートが彼のライフワークの一つとなる。その中でも代表作として知られているのが、77年に発表された「ライトニング・フィールド」だ。この作品でデ・マリアはニューメキシコ西部にある落雷の多発地帯で、ステンレスポール400を東西1マイル、南北1キロに渡って格子状に設置。ポールに雷を誘導することで、そこに光によるアートを展開させた。
HEW
  • ウォルター・デ・マリアの作品「Apollo's Ecstasy」
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