「ジバンシィ バイ リカルド ティッシ(Givenchy by Riccardo Tisci)」は9月28日、15SSウィメンズコレクションをパリで発表した。
70年代のスタイルと、リカルド・ティッシ自身がクリエーティブディレクターに就任した頃のクリエーションから着想。レースやコルセット風デザインがクラシックなチロリアンスタイルに加え、丸鋲スタッズやアイレット、レースアップを用いたティッシらしいハードな雰囲気も健在だ。
レザーやニットのパッチワーク、歩くたびに優しくゆれるプリーツやフリルなど、クチュールメゾンならではの職人技を贅沢に使用しながらモダンなスタイルに昇華した。
ファーストルックのミニドレスのように、トップス部分は肩を出して首元を大胆に開け、スカート部分はフレアやプリーツでAラインを描いたシルエットがメイン。バックスタイルを大きく開けたスタイルも多く、ロングベストのようにはおったレザーウエアは後ろ身頃が無いエプロンのような仕様。背中を開けたボディスーツをレイヤードすることでセンシュアルな後ろ姿を演出する。他にも、レースやシフォンとレザーの組み合わせ、エレガントなドレスとTシャツやボディスーツのレイヤードなど、強さと儚い美しさという両極端なものを共存させたスタイルも魅力的だ。
スカートには、スクリュー風ピンヒールのニーハイブーツを合わせ、パンツはハイウエストのレギンスタイプや、はしごレースを施したショートパンツ。幾何学模様をシフォンにプリントしたトップスは、同柄のトップスやストライプのボディスーツなどに重ねてグラフィカルな柄の重なりを楽しんでいる。
バッグの新作は、四角くフラットなショルダーバッグ。ウエアと同じストライプ柄やスタッズをあしらい、キャンバス地を使ったカジュアルなデザインなどが展開する。