4月3日から4月29日までの期間、「フェンディ(FENDI)」の美術展「FENDI—UN ART AUTRE―フェンディもうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡―」が、東京藝術大学大学美術館で開催される。
美術史家であり、美術評論家としてもイタリア国内外で活躍するエマニュエラ・ノビーレ・ミーノ(Emanuela Nobile Mino)が監修。世界に先駆けての開催となる。
フェンディの歴史は、1925年に若き夫婦のエドアルドとアデーレ・フェンディがローマにオープンした毛皮工房併設の皮革製品店からスタートした。創業以来、約90年にわたり受け継がれてきたファークリエーションは、ミーノ氏も「フェンディのDNAのもっとも強く、もっとも根本的な要素」と語る重要な伝統技術。本展では、(ファークリエーションにおける)フェンディのパイオニア的な役割にスポットをあて、長きに渡り受け継がれてきた研究の伝統的価値を強調するとともに、ブランドの進化的、実験的な原動力も提示するという。
展示構成は、ビンテージ風の映像でフェンディの歴史を紹介する「メインエントランス/ファサード」、映像中心のアプローチでファークリエーションにおける進化の過程と革新を紹介する「イントロ室」、本展のメインである、真鍮製の半円形モジュラー式ディスプレーによる「展示室」、職人がデモンストレーションを行うファー工房を設置した「ファーアトリエ」の4つのセクションからなる。
メイン展示室の照明およびカラーコンセプト作りは、国際的に有名なアメリカのデザイナーのジョアンナ・グラウンダー(Johanna Grawunder)が、また、イタリアの伝統的な音楽と国際的なラウンジミュージックを融合させたサウンドトラックの制作はローマのDJ兼音楽プロデューサーのフラヴィア・ラッツァリーニ(Flavia Lazzarini)が担当する。
【展覧会情報】
FENDI—UN ART AUTRE
Another Kind of Art, Creation and Innovation in Craftsmanship
—フェンディもうひとつのアート、クリエイションとイノベーションの軌跡—
会期: 2013年4月3日(水)から4月29日(月・祝)
時間:10:00から17:00(入館は16:30まで)
休館日: 毎週月曜日 ※4月29日(月・祝)は開館
会場: 東京藝術大学大学美術館展示室3,4
観覧料: 一般1,200円 高校・大学生700円(中学生以下は無料)