イタリア発のブランド「Moleskine(モレスキン)」が掲げるのは、「Creativity for Social Change(創造性による社会変革)」。その理念を体現する国際巡回展「Detour」が、東京・六本木の21_21 DESIGN SIGHTにやってきました。ノートブックという誰にとっても身近なツールが、世界のクリエイターによって解体され、再構築され、唯一無二のアート作品へと昇華する。その過程を目の当たりにすることは、日常の創造性に新たな光を当てる体験でもあります。
Courtesy of Moleskine
ノートがアートになる瞬間
2006年にローマでスタートした「Detour」は、これまでミラノ、ロンドン、ニューヨークなど世界各都市を巡回し、1600点以上のアートノートブックを収蔵してきました。今回の東京展では、その膨大なアーカイブから厳選された41点を公開。ノートのページを大胆に切り刻む、立体的な造形へ変換する、あるいは余白を活かしたミニマルな作品に仕立てるなど、多様な表現が一堂に会します。それは、紙とインクという制約を突破し、日常的なツールをアートへと転換する“瞬間”を映し出します。
Courtesy of Moleskine
東京独自の文脈
キュレーションを手がけたのは、森美術館の元チーフキュレーターであり、現在も国内外で活躍する長谷川祐子氏。さらにSKAC(Shiseido Creative Arts Club)の協力により、日本独自の視点を織り込んだ展示構成となっています。参加作家も多彩で、MIYAKE DESIGN STUDIOの松本陽介や現代美術家・名和晃平、俳優・アーティストの板垣李光人、歌手のアイナ・ジ・エンド、アーティストのローレン・サイ(Lauren Tsai)など、ファッション・アート・音楽・演劇といったジャンルを横断。都市・東京が持つ多層的な文化を映し出す顔ぶれです。
Courtesy of Moleskine
モレスキンの系譜と現代の創造性
モレスキンは、ゴッホやピカソ、ヘミングウェイらが愛用した伝説的なノートの系譜を受け継ぐ存在。そのノートは旅人や作家、アーティストの思考を記録する器であり続けてきました。現代において、その役割は単なる記録帳を超え、「社会を変えるアイデアを生む舞台」へと拡張されています。会場では新たなプロダクト「NOTE-A-NOTE」も紹介され、日常の中でのスケッチや断片的な思考の記録を促す仕組みが提案されます。これは“未来の創造性”を都市生活に根付かせる試みでもあるでしょう。
Courtesy of Moleskine
都市に宿るクリエイティビティ
会場となる東京・六本木は、美術館やギャラリーが集積し、カルチャーが交差する都市空間。その一角で開催される「Detour Tokyo」は、都市に息づく創造性を可視化する場として、また来場者自身が「日常のノートをどのように再解釈できるか」を問いかける場として位置付けられます。
Courtesy of Moleskine
ノートがアートになる瞬間を目撃することは、単に鑑賞するだけでなく、自らのライフスタイルや仕事、ファッションに潜む“創造の種”を再発見することにつながります。六本木の会場を出るとき、誰もが思わずノートを開きたくなるはずです。
【Detour Tokyo :参加アーティスト一覧(あいうえお順)】
■Curated by Yuko Hasegawa:
板垣李光人/清川あさみ/名和晃平/ 森永邦彦/ 吉増剛造
■Curated by SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)
大竹彩子 / GROUP / NANAORO / MIEKO MEGURO
■Curated by MOLESKINE:
NEW ARTISTS: アイナ・ジ・エンド/松本陽介(MIYAKE DESIGN STUDIO) /KALKUL / COCO STAR SIMS/ 中村哲也 /蜷川実花/ Lauren Tsai
FROM ARCHIVE COLLECTION: Alberto Meda / Andrea Trimarchi & Simone Farresin/Carlo Stanga / Circololettori Andria / Fabrizio Cotognini /Flavio Albanese / Frances Goodman / Giorgia Lupi / Toyo Ito /Joana Vasconcelos/ Kazuyo Sejima/Kengo Kuma / Massimiliano Fuksas/Natoï Allah Djimasra / Nicholas Hlobo / Ryue Nishizawa / Officinae Efesti / Paolo Marco Bombonato / Pascale Marthine Tayou /Sebastiano Mauri/ Sebastiano Paccini / Seven Hills / Tord Boontje
モレスキンについて
Moleskine®は2世紀の間、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、パブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイ及びブルース・チャトウィンなどの芸術家や思想家に愛されてきた伝説的ノートブックの相続人であり継承者です。今日のモレスキンは、様々な機能を持つノートブック、ダイアリー、バッグコレクションやデジタルツールなどを総括したライフスタイルブランドとして展開し、今を生きるクリエイティブで想像力に富んだプロフェッショナル達をサポートしています。創造性や想像力、思考力を育み、記憶をとどめるツールとして彼らの毎日と旅路をサポートすることで、やがて彼らの個性の一部になっていきます。
Moleskine Foundationについて
Moleskine Foundationは、「クリエイティビティによる社会変革(Creativity for Social Change)」をミッションに掲げるNPO団体。その根底にあるのは、「クリエイティビティこそが社会に前向きな変化をもたらし、未来を切りひらく力になる」という信念です。その実現に向けて、Moleskine Foundationは若者たちのクリエイティビティを引き出し、社会を動かす意識と姿勢を育てることを目的とした、型にとらわれない教育プログラムを世界各地で展開しています。これらの取り組みは社会変革を目指して構築された、世界中の文化的・創造的な国際パートナーとのネットワークによって支えられています。
Moleskine Foundationは、Moleskineと「クリエイティビティ」や「文化」に対する価値観を共有しながらも、組織・運営の両面において完全に独立して活動しています。Moleskineが運営費を支援することにより、Moleskine Foundationは外部から集められた資金の100%を直接的な社会貢献活動に活用できています。

ノートがアートになる瞬間
2006年にローマでスタートした「Detour」は、これまでミラノ、ロンドン、ニューヨークなど世界各都市を巡回し、1600点以上のアートノートブックを収蔵してきました。今回の東京展では、その膨大なアーカイブから厳選された41点を公開。ノートのページを大胆に切り刻む、立体的な造形へ変換する、あるいは余白を活かしたミニマルな作品に仕立てるなど、多様な表現が一堂に会します。それは、紙とインクという制約を突破し、日常的なツールをアートへと転換する“瞬間”を映し出します。

東京独自の文脈
キュレーションを手がけたのは、森美術館の元チーフキュレーターであり、現在も国内外で活躍する長谷川祐子氏。さらにSKAC(Shiseido Creative Arts Club)の協力により、日本独自の視点を織り込んだ展示構成となっています。参加作家も多彩で、MIYAKE DESIGN STUDIOの松本陽介や現代美術家・名和晃平、俳優・アーティストの板垣李光人、歌手のアイナ・ジ・エンド、アーティストのローレン・サイ(Lauren Tsai)など、ファッション・アート・音楽・演劇といったジャンルを横断。都市・東京が持つ多層的な文化を映し出す顔ぶれです。

モレスキンの系譜と現代の創造性
モレスキンは、ゴッホやピカソ、ヘミングウェイらが愛用した伝説的なノートの系譜を受け継ぐ存在。そのノートは旅人や作家、アーティストの思考を記録する器であり続けてきました。現代において、その役割は単なる記録帳を超え、「社会を変えるアイデアを生む舞台」へと拡張されています。会場では新たなプロダクト「NOTE-A-NOTE」も紹介され、日常の中でのスケッチや断片的な思考の記録を促す仕組みが提案されます。これは“未来の創造性”を都市生活に根付かせる試みでもあるでしょう。

都市に宿るクリエイティビティ
会場となる東京・六本木は、美術館やギャラリーが集積し、カルチャーが交差する都市空間。その一角で開催される「Detour Tokyo」は、都市に息づく創造性を可視化する場として、また来場者自身が「日常のノートをどのように再解釈できるか」を問いかける場として位置付けられます。

ノートがアートになる瞬間を目撃することは、単に鑑賞するだけでなく、自らのライフスタイルや仕事、ファッションに潜む“創造の種”を再発見することにつながります。六本木の会場を出るとき、誰もが思わずノートを開きたくなるはずです。
【Detour Tokyo :参加アーティスト一覧(あいうえお順)】
■Curated by Yuko Hasegawa:
板垣李光人/清川あさみ/名和晃平/ 森永邦彦/ 吉増剛造
■Curated by SKAC(SKWAT KAMEARI ART CENTRE)
大竹彩子 / GROUP / NANAORO / MIEKO MEGURO
■Curated by MOLESKINE:
NEW ARTISTS: アイナ・ジ・エンド/松本陽介(MIYAKE DESIGN STUDIO) /KALKUL / COCO STAR SIMS/ 中村哲也 /蜷川実花/ Lauren Tsai
FROM ARCHIVE COLLECTION: Alberto Meda / Andrea Trimarchi & Simone Farresin/Carlo Stanga / Circololettori Andria / Fabrizio Cotognini /Flavio Albanese / Frances Goodman / Giorgia Lupi / Toyo Ito /Joana Vasconcelos/ Kazuyo Sejima/Kengo Kuma / Massimiliano Fuksas/Natoï Allah Djimasra / Nicholas Hlobo / Ryue Nishizawa / Officinae Efesti / Paolo Marco Bombonato / Pascale Marthine Tayou /Sebastiano Mauri/ Sebastiano Paccini / Seven Hills / Tord Boontje
【開催情報】
『Detour Tokyo』
会場: 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7−6 東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン
日時:2025年9月10日(水) – 9月23日(火)
営業時間:10AM-7PM
主催:モレスキン& モレスキン財団
『Detour Tokyo』
会場: 21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
〒107-0052 東京都港区赤坂9丁目7−6 東京ミッドタウンミッドタウン・ガーデン
日時:2025年9月10日(水) – 9月23日(火)
営業時間:10AM-7PM
主催:モレスキン& モレスキン財団
モレスキンについて
Moleskine®は2世紀の間、ヴィンセント・ヴァン・ゴッホ、パブロ・ピカソ、アーネスト・ヘミングウェイ及びブルース・チャトウィンなどの芸術家や思想家に愛されてきた伝説的ノートブックの相続人であり継承者です。今日のモレスキンは、様々な機能を持つノートブック、ダイアリー、バッグコレクションやデジタルツールなどを総括したライフスタイルブランドとして展開し、今を生きるクリエイティブで想像力に富んだプロフェッショナル達をサポートしています。創造性や想像力、思考力を育み、記憶をとどめるツールとして彼らの毎日と旅路をサポートすることで、やがて彼らの個性の一部になっていきます。
Moleskine Foundationについて
Moleskine Foundationは、「クリエイティビティによる社会変革(Creativity for Social Change)」をミッションに掲げるNPO団体。その根底にあるのは、「クリエイティビティこそが社会に前向きな変化をもたらし、未来を切りひらく力になる」という信念です。その実現に向けて、Moleskine Foundationは若者たちのクリエイティビティを引き出し、社会を動かす意識と姿勢を育てることを目的とした、型にとらわれない教育プログラムを世界各地で展開しています。これらの取り組みは社会変革を目指して構築された、世界中の文化的・創造的な国際パートナーとのネットワークによって支えられています。
Moleskine Foundationは、Moleskineと「クリエイティビティ」や「文化」に対する価値観を共有しながらも、組織・運営の両面において完全に独立して活動しています。Moleskineが運営費を支援することにより、Moleskine Foundationは外部から集められた資金の100%を直接的な社会貢献活動に活用できています。