グッチがキャサリン・オピー撮影による2025年秋冬広告キャンペーンを発表。多様な個性が織りなす肖像の物語

2025.07.23
グッチGUCCI)は、写真家キャサリン・オピー(Catherine Opie)が撮影を手がけた2025年秋冬コレクション広告キャンペーン「THE GUCCI PORTRAIT SERIES」を発表しました。

Courtesy of Gucci
キャンペーンは、世代もバックグラウンドも異なる42人を起用し、それぞれが持つ固有の物語と視点を、ポートレートという形で表現したシリーズです。多様なアイデンティティが織りなす肖像の数々は、まさに“人”と“衣服”の関係性を深く問いかけるものとなっています。

Courtesy of Gucci

衣服は個性のフレームへ──キャサリン・オピーの視点
キャサリン・オピーは、人間の本質に迫るポートレートで高く評価されているアーティストです。本キャンペーンにおいても、彼女はその繊細な感性で、被写体一人ひとりの親密な瞬間を捉えています。

Courtesy of Gucci
ジャケットの袖の折り方、バッグを持つ手の角度、歩みに合わせて揺れるスカーフ——それらすべてが、単なるスタイリングではなく、自然な振る舞いの中からにじみ出る“その人らしさ”を語りかけます。衣服は、演出のための道具ではなく、アイデンティティの延長線として存在しています。

Courtesy of Gucci

映像作品との共鳴──“自分”を語る声
本キャンペーンは、映像作家リサ・ロヴナー(Lisa Rovner)によるムービーシリーズとも連動しています。インタビュー形式の映像では、出演者たちがオープンエンドな質問に答える姿が、回想やユーモア、内省を交えながら自然に描かれています。「反復を通じて多様性を見出し、その多様性からアイデンティティを探る」というコンセプトのもと、単なる回答ではなく、答える過程そのものが、彼ら自身の“本当の姿”を浮かび上がらせていきます。



https://youtu.be/uD5soeLq3aQ

sprezzatura──グッチが貫く美学の真髄
「THE GUCCI PORTRAIT SERIES」の根底にあるのは、イタリア独自の美学「sprezzatura(スプレッツァトゥーラ)」です。これは、“完璧さの中にある意図的な抜け感”や、“計算された自然体”を意味するスタイルで、2025年秋冬コレクションのテーマとしても掲げられています。このスピリットは、ポートレートに映し出されるすべての人物とスタイリングに息づいており、グッチの過去・現在・未来を結びつける重要なファクターとして機能しています。

Courtesy of Gucci

外見と内面が交差する、静かな余韻
「THE GUCCI PORTRAIT SERIES」は、単に衣服を纏った人物を映すだけではありません。ポートレートを通して、外見と本質が交錯する瞬間を可視化し、鑑賞者に“見る”という行為の本質を問いかけます。

Courtesy of Gucci

衣服を通じて浮かび上がる個の存在、その背後にある物語、そして視線の奥にある人間性。グッチが今回のキャンペーンを通じて届けるのは、“スタイル”という言葉を超えた、静かで力強いメッセージです。


Art Director: Riccardo Zanola
Director: Lisa Rovner
Photographer Endorsed: Catherine Opie
Photographer Still Life: Charles Negre
Stylist: Suzanne Koller
Make Up: Lauren Parsons
Hair: Benjamin Muller
Nail: Alexandra Janowski



お問い合わせ:
グッチ/グッチ クライアントサービス
0120-99-2177

編集部
ページトップへ