ヘルノ(HERNO)がピッティ・ウオモ87で2015-16秋冬シーズンの新商品として、超軽量のナイロンダウンを発表した。従来、同ブランドが主力で展開していたダウンで使用されていた20デニールから、7デニールにナイロン糸を改良したことで重さが半分になった。このウルトラライトダウンはその名も「セッテデニール(セッテはイタリア語の7)」。
従来のダウンフェザーに変えてNASAが開発した新素材プリマロフトを使用したことで、保温性と復元性が高まり、撥水性も増したという。旅行に便利なようにパッカブル仕様で5色展開。価格は税込みで8万円台と比較的抑えられた設定で展開される。
ヘルノは2013年9月にミラノに次いで南青山にフラッグシップショップを世界2号店としてオープン。ウィメンズ、メンズ、キッズのフルラインアップで展開され、高級コートブランドが展開する高品質のダウンアイテムのイメージが国内市場に浸透し、今秋冬も高い売り上げの伸びを見せ、昨年末にはメンズアイテムの品ぞろえが追いつかない状況が続いていた。特に完全防水のゴアテックスとの共同開発によるラミナーシリーズの、ライナーが取り外せダウンとレインコートの2ウエイで使用できる3レイヤーのアイテムは同直営店で人気を集めた。
2015-16秋冬では今回の軽量ダウン以外にも、完全防寒のエクスペディション、ラミナー、柄物ではナイロンの織りによるチェック、ハイビスカス柄が提案され、日本では円安の影響を上代に反映させず、据え置きで展開する予定だという。