ケイト・モスを表紙デビューさせた伝説の雑誌『The Face』の変遷をたどる一冊【ShelfオススメBOOK】

2017.12.16
各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京渋谷神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。



■『The Story of The Face』

1980年代90年代UKを代表するカルチャー誌であり、ケイト・モスのデビューやヴォルフガング・ティルマンスの躍進で伝説の雑誌『The Face』の創刊から休刊までを、表紙や誌面イメージとともにたどる一冊。

2部構成の第1部では、ニック・ローガンのもと1980年代に登場した当時の、ネヴィル・ブロディの時代を先取りしたグラフィックデザイン、ニック・ナイトのドラマティックなファッション・フォトグラフィー、レイ・ペトリの「バッファロー」スタイルのスタイリングなどに焦点を当てる。当時の『The Face』はロバート・メイプルソープ、ブルース・ウェーバー、シンディ・シャーマンの作品の初期のショーケースであるとともに、ヴォーグなどのメジャー誌にはない新鮮なイメージで、デヴィッド・ボウイ、アニー・レノックス、プリンス、ジョージ・マイケル、アダム・アントといった象徴的なカバー・スターを登場させた。1990年7月号で弱冠15歳のケイト・モスを・カバー・ストーリーにフィーチャーした話は今や伝説的である。

第2部では、ジェイソン・ドノバン名誉毀損訴訟を乗り越えた後、1990年代に入りいかにフォーカスをロンドンから地方に移しブリットポップやブリットアートなどポスト・アシッドハウス時代の先駆者となっていったかをたどる。




【書籍情報】
『The Story of The Face』
出版社:Thames & Hudson
言語:英語
ソフトカバー/352ページ/300x270mm
発刊:2017年
価格:6,800円
■Shelfオフィシャルサイト『The Story of The Face』購入ページ
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