アマゾン ファッション(Amazon Fashion)が来春、ファッション撮影用のスタジオを東京・品川シーサイドに開設することを発表した。ニューヨーク・ブルックリン、ロンドン、インド・デリーに次いで4番目にオープンするこの新スタジオの総面積は7,500平方メートル、アマゾングループの中でも最大のスペースとなる。
アマゾンジャパン合同会社の社長ジャスパー・チャン(Jasper Cheung)氏は、「日本には継続的に多額の投資を行っており、拡大し続けるAmazonの東京オフィススペースに、新しいファッションスタジオが加わることを嬉しく思う。2018年の夏までに、全体で4,000以上のポジションを東京を拠点として置くことを目指している。今後数年のうちに、東京および日本全国で数千規模の雇用を創出する計画」とコメントを発表している。
また2日のメディア報告会にて、アマゾンジャパン合同会社のバイスプレジデント ファッション事業部門 統括事業本部長 ジェームズ・ピータース(James Peters)氏は、「アマゾンで取り扱うすべてのカテゴリーの中で、ファッションは最も成長の著しい分野。我々が2007年に日本でファッション事業を始めて以来、東京のファッションコミュニティーと密接な関わりを持ってきたことが、この新スタジオ設立によりさらに発展するだろう」と語った。
新スタジオは、11のスチール撮影エリア、5つの動画撮影エリア、2つのエディトリアルスタジオを備え、常駐のヘアメイクやスタイリストを抱える大規模なもので、この設備を整えることで、今後数年の内にカスタマーがアマゾンで扱う数100万点のファッションアイテムをすべて動画で見られるサービスを本格化させる。また、東コレこと「Amazon Fashion Week TOKYO」のスペシャルプログラム「AT TOKYO(アットトウキョウ)」に、トーガ(TOGA)や、サカイとアンダーカバーによる「sacai / UNDERCOVER」など、国内屈指のブランドたちのファッションショーに学生を招待する他、プログラムの一環としてデザイナーや学生向けにスタジオを提供するなど、日本のファッションシーンを支援する取り組みも、より強化していくという。
ファッション業界を目指す学生たちにとって、新スタジオは手が届く夢の舞台となり、カスタマーにとっても新スタジオの設立は、より臨場感のあるショッピング体験を叶える場として機能するだろう。動画でアイテムがチェックできれば失敗の可能性は大幅に減少するし、もし試着して気に入らなかった場合は、30日間無料(一部除く)の返品サービスがある点もAmazon Fashionの強みなのだ。