「ディオール(Dior)」が12月11日夜、メゾン初となるフォールコレクションのランウエイショーを東京で開いた。舞台となったのは両国国技館。国内外から多数の観覧者が招待され、ショー後のパーティーも熱気にあふれていた。
アーティスティックディレクターのラフ・シモンズは、様々なスタイルが混沌とする“東京”からインスパイアされたコレクションを製作。モデル達は『サイレントヒル』の1シーンのように雪が降りしきる舞台を彷徨した。
■銀座ではディオール大展覧会を開催中http://www.fashion-headline.com/article/2014/10/29/8246.html
全体的にスパンコールが多用され、様々な素材と組み合わせたレイヤードスタイルが登場。フューチャリスティックに煌くニットにロングのウールワンピースやエナメルロングコートがオンされる。厚底に高いヒールのシューズも相まって、かなり縦長のシルエットだ。「東京からは常にインスピレーションを受けている」と話すラフ・シモンズ。
モデルの目元には瞳の上下にラインが引かれ、まるでアニメの女性キャラクターのように現実感のないアイメイク。メゾンの象徴である“バー(Bar)”ジャケットを想起させるウエストのくびれも今回は強調されてアニメ的。アイコンのバッグ「レディ ディオール」は拡大・縮小され、“カワイイ”を体現。そこここに“東京”のエッセンスが読み取れる。
ショー終了後は、会場はそのままにアフターパーティーがスタート。ラフ・シモンズやLVMHグループ会長兼CEOのベルナール・アルノー、国内外のファッションデザイナーやプレス、オドレイ・トトゥ、小雪、松田龍平、水原希子、中島美嘉、森泉・星姉妹、すみれらセレブリティが出席して、熱狂的な一夜が過ぎた。