ドーバーストリートマーケット・ギンザ(DOVER STREET MARKET GINZA、以下DSMG)で、ウィーンのジュエリーブランド「フローリアン(Florian)」のインスタレーション「Best of 10 years of Florian jewelry」が10月10日まで開催されている。
1階エレファント・スペースのエントランスに設置されている象の首には、巨大なフローリアンのネックレスが。その周りとゴールデンルームには、DSMGが今回のためにデザインした什器に、フローリアンの10年分のアーカイブコレクションと、アニバーサリーを記念した限定ジュエリー、新作がディスプレイされている。
「アーカイブと新作を同時に並べるのは初めて。展示はDSMGチームのメンバーと一緒に考え、ブランドの世界観をまるごと表現できたことが嬉しい。川久保さんと出会ったのはもう随分前になるが、初めてロンドンのショールームでお会いした時、他の人とは違うセレクトをする人だと思った」と今回イベントに合わせて来日したデザイナーのフローリアン・ラッチテーター(Florian Ladstaetter)氏。
同氏がデザインするジュエリーは、メタルや天然石、プラスチックなど、様々な素材を自由にミックスして生み出される。ユニセックスなデザインも多く、最近では男性がスーツに合わせるアクセサリーとして選ぶことも。
「インスピレーションソースは、身の周りのさまざまなことから。ウィーンのインテリアデザイナーのヨーゼ・ホフマンなど、アートやデザインから影響を受けることも多い。日本の漫画に出てくる人間や動物の顔の描き方もおもしろいね。キャラクターの顔型に自分の顔をあてはめて撮るプリクラのアイデアも、アイデンティティとは何かを考えさせられてとても興味深い」と同氏。