数多くのアートプロジェクトを手掛けるクリエーター集団「ライゾマティクス」代表の齋藤精一が企画・監修する展覧会「建築家にならなかった建築家たち」展が23日より開催される。会場は、表参道ジャイル(GYRE)内アートスペース、アイ・オブ・ジャイル(EYE OF GYRE)。11月4日まで。
本展では、ライゾマティクスのプロジェクションマッピングとマッチムーブの手法を使ったインスタレーションを始め、様々な分野で活躍する建築出身のアーティストへのインタビュー、トークショー、映像作品の展示などを展開。
新しい建築のあり方を求めて、建築家を志し大学や大学院で建築を学びながらも、建築家という道を選ばなかったクリエーター“建築をやめた建築家”達がテクノロジーやアートを使って表現する。彼らはなぜ、建築とは別の表現方法を選択したのか、建築的思考や教育からどのような影響を受けたのかを探ることを企図。
また、常に進化を続けながらも、建築界では未だ認められる存在となっていない“バーチャルの世界”を作り出すテクノロジーの紹介を通して、”建築”というものの領域を広げる提案を行う。
主な展示テーマは、NIKE LONDONが行ったロンドンの発電所跡地でのイベント「FUELFEST」や、東京を携帯一つでコントロールできる様を表現したau by KDDIのCM「FULL CONTROL YOUR CITY」、このCMオンエアの2ヶ月後に開催され、きゃりーぱみゅぱみゅも参加した増上寺でのプロジェクトマッピングイベント「FULL CONTROL TOKYO」など。
ウェブデザインや映像ディレクションの分野で活躍する中村勇吾や、アートバイヤーやプロデューサーとして知られる飯田昭雄、自転車を通したコミュニケーションを追求する武井良祐らも参加する。