諏訪綾子のフードクリエイション&東京大学が金沢21世紀美術館で味わうイベント開催

2014.04.24

石川金沢21世紀美術館の開館10周年を祝うイベント「好奇心のあじわい 好奇心のミュージアム フードクリエイション+東京大学総合研究博物館」が開催される。会期は4月26日より来年3月まで。

「ミュージアムとは何か」「これからのミュージアムはどうあるべきか」について考える同イベントを手掛けるのは、諏訪綾子主宰のフードクリエイションと東京大学総合研究博物館。博物館の原点でもある「好奇心」に立ち返りながら、「あじわい」をテーマに据えたユニークなプログラムが実施される。

また、同美術館が07年より実施してきた「若者夢チャレンジ・アートプログラム」が今年度はさらに拡大。若者だけでなく幅広い世代を対象にメンバーを募集し、アーティストと共にプログラムを実施していく。

展示室13では4月26日から10月13日まで、“食べられそうにないけれど、食べてみたいもの”や“一度は食べてみたいもの”など、好奇心をかき立てる食材を展示する「好奇心をあじわう小部屋」を設置。集められた食材をもとに“新たなテイスト”を作り出す試みで、プログラム内容は随時更新される予定。その日のメニューは同小部屋の扉に掲示される他、同美術館の公式サイトにも掲載される。

展示室1から6では10月4日から10月13日まで「好奇心の祝宴」を実施。このイベントでは、上記の「好奇心をあじわう小部屋」に集められた食材や、新たなテイストが陳列された「驚異の部屋(ヴンダーカマー)」が設置される。食材を見るだけでなく、味わうこともできるのが特徴。

更に、「好奇心をあじわう小部屋」や「好奇心の祝宴」で開発された新メニューを街中のレストランで披露するパフォーマンスも実施される。諏訪の活動を代表するスタイルである、ありそうにない場所に突然現れ、数日後にはなくなる「ゲリラレストラン」で生まれる新たな展開が期待される。

同美術館では現在、このイベントへの参加メンバーを募集中。応募条件の詳細については公式サイトを参照。4月27日にはレクチャーホールにて、イベントの活動説明会が実施される他、4月29 日から30日にはメンバー向けのワークショップも開催される。

諏訪綾子は石川県出身。金沢美術工芸大学を卒業後、06年より新たな食の価値を提案する「フードクリエイション」の活動を開始。シンガポールパリベルリンなど世界を舞台に、企業や自治体と共にプロジェクトを実施しているのに加え、アーティストとしても活躍中。

東京大学総合研究博物館は96年発足。国内最初の「大学博物館」であり、研究教育機関であると同時に、「モバイルミュージアム」など“新しい学芸事業のあり方”について提言を行う実験ミュージアムでもある。


【イベント情報】
好奇心のあじわい 好奇心のミュージアム フードクリエイション+東京大学総合研究博物館
会期:4月26日から2015年3月まで
会場:金沢21世紀美術館
住所:石川県金沢市広坂1-2-1
時間:10:00から18:00(金・土曜日は20:00まで)
休館日:月曜日(休日の場合、翌平日休。4月28日、8月11日、1月2日から3日は開場)、12月29日から1月1日
入場無料※イベントにより有料の場合もあり
Maki Ushitora
  • 諏訪綾子 「scent of woman」2014
  • 「Guerilla Restaurant UNDER THE ROOF」2012
  • 感覚であじわう感情のテイスト「後をひく悔しさとさらに怒りさえもこみ上げるテイスト」 2008
  • 諏訪綾子(フードクリエイション)
  • 東京大学総合研究博物館小石川分館「生薬リヴァイヴァル」展 2012
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