サンリオが東京・大阪で年2回開催する新作展示会「SANRIO EXPO 2014」が、9月9日に開幕。東京では12日まで行われ、年内販売商品のお披露目と、企業向け企画やコラボレーション提案をする。開催前夜の8日には関係者に向けプレスプレビューを開いた。
ハローキティ生誕40周年を迎えた今年、同キャラクターが様々な企業やブランドとのコラボレーションを実現し、関連イベントも多数開催した同社だが、今回は2015年にそろって40周年を迎える「マイメロディ」と「リトルツインスターズ」にフォーカス。2015年は1年に渡りイベントやキャンペーンを展開する。
マイメロディは、“思いやりの気持ちで心にたくさんの花を咲かせる自然豊かな森『マリーランド』”をモチーフに、リトルツインスターズは、“色褪せることのないキラキラとした宝石”のようにみんなの心も輝いてほしいという思いを込め、40周年のキービジュアルを作成。いずれもピンクベースの淡いパステルトーンで仕上げられており、「ハローキティのポップな雰囲気と打って変わり、優しさを表現した可愛らしいビジュアルとなっている。決して子ども向けといったものではなく40年にわたり愛されたキャラクター像を大切にし、古くからのファンにも喜んでもらえるようなものにした」と、サンリオ担当者。
会場ではマイメロディとリトルツインスターズの、歴代担当デザイナーのコンセプトアートやスケッチなど原画も展示。これらは2015年夏以降に美術館や百貨店等で開催予定の原画展で披露される。またリバイバルしたものをグッズにして販売する構想も練られている。
更にマイメロディは「リズリサ(LIZ LISA)」「ハニーバンチ(HONEY BUNCH)」「レディ(Rady)」などと、リトルツインスターズは「コンバース(CONVERSE)」「ローリーズファーム(LOWRYS FARM)」「ロディスポット(LODISPOTTO)」といった、いずれも多くのアパレルブランドとコラボしたアイテムを展開する予定。
本展示会ではその他にも主軸企画を発表。「ハローキティ メン(HELLO KITTY MEN)」は、ハローキティの新たな可能性を見出すため本格スタートする男性向け新ブランドで、9月10日から16日、阪急メンズ東京にて、アートディレクター佐藤オオキによるTシャツアートの展示を始めとしたイベントを開催する。来年はブランドとのコラボを中心とした商品発売を予定しており、会場では一足早くシャツやニット、コートといった本格アイテムを披露。「大胆な企画で実験的要素も含むため、商品化はイベントの反応を見てからのお楽しみ」(同担当者)。
またハローキティ40周年記念作品として製作された、11月29日公開予定の話題作「くるみ割り人形」についても詳細を発表。この映画は“極彩色ミュージカル・ファンタジー”で、聴くだけでも見るだけでもない、まったく新しいファンタジーが体感できる作品となっている。映画公開に合わせ、ハローキティとのコラボアイテムも展開。さらに、バンドをテーマとしたサンリオのキャラクタープロジェクト「SHOW BY ROCK!! (ショウ バイ ロック)」がアニメ作品として2015年より放送を開始する。これもサンリオとしては新しい試みとなる。
「今回はマイメロディとリトルツインスターズの40周年記念をメインとしているが、キャラクター大賞2014で上位にランクインしたポムポムプリン、KIRIMIちゃん、ぐでたまなど、他のキャラクターたちも新しいコラボレーションや新商品開発を企図している。10月には原宿に『ポムポムプリン カフェ』がオープンする予定なので、そちらにもぜひ注目してほしい」と同担当者は話す。