コム デ ギャルソン・ジュンヤ ワタナベ マン(COMME des GARCONS JUNYA WATANABE MAN)は、移民史博物館を舞台に16SSコレクションを発表。元々は1931年の万国博の植民地パヴィリオンとして建立され、後にアフリカ・オセアニア美術館として利用されていた代表的なアール・デコ様式の歴史的建造物が会場となった。
アフリカの太鼓がとどろく中に登場したのは、ネックレスやヘッドギア、盾や槍など、アフリカのマサイ族等の民族的な装飾を身につけたモデル達。しかしテーマはアフリカではなく、デザイナー・渡辺淳弥が得意とする繊細なパッチワークがメイン。
シャツやショーツ、ジャケットやパンツには、アフリカ人が好むバティック地を始め、ハウンドトゥースやプリンス・オブ・ウェールズチェック、フローラルなどのプリントを巧みにパッチワークし、一見無国籍な雰囲気。全面パッチワークになっている、手の込んだリバーシブルのジャケットも多数登場。
定番となっている「リーバイス(Levi’s)」とのコラボレーションでは、パッチワークを施したGジャンやデニムが登場。スニッカーズとのコラボレーションシューズは、多くはレースアップタイプで、クラシカルな雰囲気がそれぞれのルックを引き締めていた。