コートが欠かせないシーズンが到来。この冬、チェックすべきコートはやっぱり「本命チェスター」と「甘めダッフル」。素材はここ数シーズン、ウール素材がトレンド。そして今シーズンは、ウールと言っても、織のやわらかいふんわりとした素材感のウールコートがそろう。
11月初旬から12月にかけて、コートの需要が高まる伊勢丹新宿店の婦人服担当バイヤーに、今年のトレンドコートの傾向を聞いた。「今年の春夏からガウチョパンツが支持されたように、秋冬もシルエットとしては身体から離れるコンフォータブル感がポイントになりそう」と担当バイヤー。そこで、今年のコートの傾向をいくつか紹介したい。
■チェスターは、大きめシルエットと膝下丈が新鮮
かっちりとした織地にタイトなシルエットでマニッシュなイメージもあったチェスターコートだが、ここ数年続くトレンドでチェスターコートのバリエーションも広がってきた。エンフォルド(ENFOLD)は、ドロップショルダーにダブルボタン、丈も長めのボリュームシルエットのチェスターコート(6万8,000円)を提案。また、ビューティフルピープル(beautiful people)やニードルデザイン(NEEDLE DESIGN)などからも、着丈が80センチから100センチを越えるような様々な丈のチェスターコートがラインアップされる。
そんなチェスターコートに合わせるべきアイテムは、バイカラーのレースアップシューズに代表されるようなボリュームのあるフラットシューズや裾幅のあるボトムスがオススメ。
■永遠の定番ダッフルコートは、ディティールで個性をプラス
今季のダッフルコートは、ファー使いやトグルの素材にこだわったりと、大人が着られるダッフルコートが数多く登場。裾がフリル仕立てになっていたり、フードのないシンプルなシルエットのアイテムが登場したり、自分のスタイルにあった一着に出会うことができそう。
ブルーレーベル クレストブリッジ(BLUE LABEL CRESTBRIDGE)は、ライトブルーが新鮮なダッフルコート(6万9,000円)を提案。また、ポール & ジョー シスター(PAUL & JOE SISTER)からは、フードに小さな猫耳が付いたショート丈のダッフルコート(6万9,000円)が登場。
大人なダッフルコートは、ワンピースやミニスカートとの相性も抜群。シンプルにタイツやブーツをスタイリングして、フェミニンな冬スタイルを楽しむことが出来そうだ。
■コートに合わせる小物は「赤」に注目
前述のバイヤーによれば「今シーズンは、キャメルやワインレッドなど赤みのある小物の動きがいい。また、ファー素材のシューズやニットもスタイリングの幅を広げるキーアイテムになりそうだ」とコメント。
ロングチェスターで新感覚のシルエットを楽しむもよし、冬のスタイリングを彩る大人ダッフルを着こなすもよし。今年のスタイリングを完成させる、自分らしい1着を探してみては。