ファッションデザイナーの荒川眞一郎は1966年10月6日生まれ。群馬県桐生市出身。
縫製業者の一家に生まれ、東海大学を卒業すると間もなく渡仏。パリの服飾専門学校「スタジオ・ベルソー」で本格的にデザインについて学ぶ。一方で91年にはイギリスへと渡り、ファッションデザイナーのクリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)の下でアシスタントを務めた。
92年にスタジオ・ベルソーを卒業した荒川は、翌年にブランド「シンイチロウ アラカワ(SHINICHIRO ARAKAWA)」を設立。パリコレクションでデビューを飾ると、その後もパリを拠点に精力的に作品を発表し続けた。96年にマレ地区にオンリーショップをオープンし、97年にはフランス文化省のANDAMコンクールで金賞を受賞している。
一方、国内では95年に下北沢で初の東京コレクションを発表し、以降は活動の拠点を国内へと移している。98年に東京・原宿にショップをオープン。00年には毎日ファッション大賞の新人賞及び資生堂奨励賞を受賞している。
97年に荒川はホンダとコラボレーションし、コレクション「SPEED&CRAFT」を発表。ルーズなつなぎをワンピースに仕立てるなど、斬新な発想でオリジナルウエアをリメイクし、バイクの趣味を見事な作品へと昇華させた。これが縁となって、以降も荒川はホンダのロゴをアレンジしたカジュアルラインを展開。07年にはモーターサイクルウエアのライン「SHINICHIRO ARAKAWA 2」をスタートさせ、機能性とエレガントさを兼ね備えたライディングウエアを発表している。
12年には第5回「ジャパン・ベストニット・セレクション」で、中橋莫大小とコラボレーション。和服のようにフラットに畳めるドレスなど、荒川のライフワークとなっているパネル作品を発表した。