香港のセレクトショップ「カポック(kapok)」が東京・原宿に10月8日に日本初となる旗艦店をグランドオープンした。住所は東京都渋谷区神宮前6-13-4。
カポックは、2006年にフランス人のアルノー・カステル(Arnault Castel)が創業。空高く無数の枝を広げ、多くの動物に住み家を提供する樹木「カポック(別名シェフレラ)」から名をとり、将来性のある若いブランドが咲き誇ることの出来るユニークな住み家となるショップ作りをコンセプトとしている。クラフトマンシップ、クリエーティビティー、イノベーションにフォーカスし、“future classics(未来の定番)”をテーマに世界中の新進ブランドを独自の視点から集め、厳選した製品をセレクト。現在、香港、台湾、シンガポールなどアジアを拠点に11店舗を展開する。
日本第1号店となる「カポック 東京フラッグシップストア」は、キャットストリートより1本奥まった通りに位置。ファションへの感度が高い人達が集まる原宿でリラックスしてショッピングを楽しめるショップを目指しこの地を選んだという。約90平方メートルの店内はガラス張りのファサードで、什器に木材を多く使用。明るく広々とした開放的な作りとなっている。
取り扱いは、メンズ・ウィメンズウエア、靴、鞄、アクセサリー、ジュエリーを始め、フレグランスや生活雑貨に至るまで、マルチなライフスタイルコンセプトを凝縮した幅広い製品をラインアップ。13世紀から伝わる染色技術を用いて展開されるアーバンテイストな韓国発のバッグブランド「イイセ(IISE)」や、香港発のジュエリーブランド「コズミック・ジャンク(COSMIC JUNK)」、デンマーク発のバッグ・レザー小物ブランド「ミスモ(MISMO)」、イタリア発の小物ブランド「ピジャマ(Pijama)」など国内ではまだあまり目にしたことのないブランドが豊富にそろう。その他、職人により手作業で作り出されるレザー小物ブランド「ザ・ピス(THE PITH)」や、シンプルで機能性溢れるバッグブランド「トゥエンティーエイティー(20/80)」など日本のブランドも取りそろえる。また、カポックオリジナル製品も展開。香港の老舗シャツメーカーに製作を依頼したシャツはカジュアルでありながらも、作りこんだテーラーの仕立てでエレガントなシルエットが特徴。
カステル氏は、「新たなスタイルを提案するプラットフォームとなるような実験的なショップ作りを常に心掛けている。知名度の少ない新進気鋭のブランドをサポートしたいんだ。世界を旅して現地のショップを渡り歩き、発掘した素晴らしいブランドを世の中に広めることが私の役割であり、生きがいだね。これから日本の気鋭ブランドもじっくりとリサーチして取り扱いを増やしていく予定。以前から香港の店舗に日本人が多く来店していてね、小さいブランドにも興味を持つファッションへの探究心や知識には自分と通ずるものを感じていたんだ。なので今回やっと日本への出店が叶ってとても嬉しい」と話す。東京ファッションウィークも出席するという。10月10日には横浜の商業施設「クイーンズイースト」にもオープンが決まっている。
また今後については、「あまり壮大な事業展開は目指していない。というのも、店舗のディテールもセレクトもすべてに携わりたいと思っているのでチェーン店化は絶対に避けたい。あくまで“パーソナルセレクトショップ”なので、自分のパーソナリティーを表現するような、また自分の友人をスタイリングするような身近な感覚で運営していきたいんだ。そのペースを崩さず少しずつ知名度が上がっていくことを願っている」との見解だ。
今回、グランドオープンを記念し10月9日から15日までの期間中、店内で“kapok photo booth”キャンペーンも開催。店内に設けられた撮影スペースにて写真を撮りInstagramやFacebookなどのSNSでシェアをするとノベルティーが先着でもらえる。