伊勢丹新宿店の地下食品売場では、“シルク”をテーマにしたスイーツのコレクションが3月15日まで販売されている。
同店の和菓子担当バイヤーによれば、「婦人服売場が同時期に“シルク特集”を行うのに合わせ、食品も同じテーマで取り上げた。和菓子に関しては、“見立て”の文化が最大の美徳。色や形で四季を表現するのが一般的だが、今回、繊維の素材感を表現するという新しい切り口に挑戦した」とコメントする。
同フロアの各和菓子ショップでは、“シルク”を彷彿とさせるビジュアルのオリジナル商品が作られている。京菓匠 鶴屋吉信は、西陣織にちなんで、束ねてひねった絹糸を再現したような、ういろうで白あんを包んだ「おりひめ餅」(ピンク・白・黄/1個450円)を発売する。
“繭”に見立てられた菓子を提供するのは、花園万頭の黄味餡を包んだ餅菓子「白繭」(1個381円)や、小布施堂Shinjukuの栗餡を入れた饅頭「くりまゆ」(300円)など。老松からは和三盆糖を使って糸巻きに巻かれた絹糸を表現した干菓子「絹の糸」(5個入り/650円)を発売する。
また、松田養蚕場が開発、風味を損なわずしっとりとした食感が得られる無味無臭の水溶液、“シルクタンパク溶液”が入ったスイーツも登場。はちみつの香りがふんわりと香るイルフェジュール(Il Fait Jour)の「しっとりはちみつロール」(1,200円※3月10日まで発売)、米粉を使った焼き菓子を発売する横濱元町霧笛楼の「しっとりシルキー横濱ビスキュイオ ソワ」(5枚入り/1,500円※3月10日まで発売)などだ。
このほか、ミルク餡をサンドし、ホワイトチョコを表面にかけた真っ白なミニどら焼き、御笠山の「どら焼きホワイト」(1個250円)、杏仁豆腐のような香りが口の中に広がるシフォンケーキ、フレイバーの「シルクのエンジェルフードケーキ」(1,700円)など、食感も“シルク”のように、なめらかでふんわりとしたスイーツがそろう。
このように和洋菓子コーナーでは、シルクそのものを生地に入れ込んだ菓子から、シルクに見立てた菓子、シルクのように真っ白な菓子、シルクのように滑らかでふんわりとした食感が楽しめる菓子など、あらゆる角度から“シルク”という切り口で創作されたラインナップの競演を堪能することができる。