今週は、アクネ ストゥディオズ(Acne Studios)のウィメンズ・プレフォールコレクションの展示会に行ってきた話を。
今季は、スウェーデンの誇るアーティスト、ヨハン・アウグスト・ストリンドベリィ( Johan August Strindberg)の自画像がイメージソース。小説家、劇作家、画家などの顔を持ち、エキセントリックでよく物議を醸したという彼の強い男のイメージをデザインに投影している。
トップスもボトムスも、張りのあるコットンやウールの素材で、ボリュームのあるシルエットがメイン。ムートンコートは、アンバランスなほど大きい袖や裾がユニークなビッグシルエット。もこもこのファーコートは、テディベアで有名なドイツのシュタイフ社のものを使用。同社がファッションブランドに生地を提供するのは珍しく、今まではシャネルくらいしかないのだそう。
そして、白のレースのブラウスや、ブリーチしたデニムを転写プリントした生地、淡くぼかしたような花柄のグラフィック、それにアイスブルーや薄いラベンダー色が、スウェーデンのロマンティックな雰囲気。モデルが着ているのを見ると、レイヤードすることで全体のシルエットや色のコントラストに面白いメリハリが生まれているのがわかる。
毎シーズン靴も注目のアクネだが、今シーズンは初のパンプスが登場。ヒールは3種類。プレス担当のマリアは、レザーのワイドパンツに花柄のスニーカーを履いていました。底がビブラムソールになっていて、「このゴツさと、パンツとのボリュームのコントラストがいいでしょ」とは本人談。
3月に披露される2013-14年秋冬コレクションは、舞台をロンドンからパリに移して、ファッションミュージアムでの大イベントになる予定だ。