すべての男性の視線を独り占めにしたい、憧れのあの人を独占したい、素敵な男性からエスコートされてみたい……。一生に一度でいいからモテる女性になってみたいと、密かな願望を抱いたことはありませんか?
あなたのまわりに、特別おしゃれに着飾っているわけでも、顔立ちやスタイルが抜群にいいわけでもなく、自然体なのに、なぜかモテる女性っていませんか?
もしかしたらそれは、「ある香り」を纏っているからかもしれません。
女性が香りの力を借りて男性を誘うことは、古くから知られていて、例えば、エリザベス1世の時代である16世紀、イギリスの国中が香水の虜になり、1770年に議会が通過させた特別法案「香水を使用して男性を結婚の罠に落とすことは無効なり」と警告をし、そのような女性は魔女のレッテルを貼られたとか。
その香りの代表格と知られている「チュベローズ」。和名「月下香(げっかこう)」。花香の中でもっともセクシーといわれ、暗くなるほど芳香が強まり、艶やかで濃艶な扇情的な夜の花。イギリス18世紀、ヴィクトリア朝時代の花言葉は、「危険な喜び」、「なまめかしさ」ともいわれ、20世紀はじめのフランスでは、良家と高級娼婦の香りにははっきりとした違いがあり、家柄のいい娘たちは、バラやスミレの花の香りをほのかに漂わせるのが定番。かのマリー・アントワネットもその組み合わせをこよなく愛したらしい。
これに対して高級娼婦は、チュベローズやジャスミン、パッチュリ、動物性香料のムスクやアンバーを用いた、あからさまにセクシーな香りを常用し、19世紀終わりから20世紀はじめにかけ、女性がどのような素性であるのかは、漂わせる香りで知ることができたとか。
まさにチュベローズは、甘く優雅で官能的な香り、時代を超え、その催淫効果で世の男性陣を魅了し続けている媚薬なのです。チュベローズの畑を横切ると、我を忘れて愛し合ってしまう可能性があるから、夜更けに恋人同士での通行は禁止されていたという有名なエピソードがあるほど強い魔力を持っています。
そんな香りを味方につければ、男性たちが放っておくはずがない。もしかしたら取り合いになるかもしれません!? これから紹介するフレグランスは、淫靡なチュベローズの香りを引き立たせつつも、上品かつ華麗でいて、大人の女性に最適なアイテムです。
(上から時計まわり)「クリード オードパルファム アクア イリス チュべローズ」(100ml 3万8,000円/ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部・2015年1月28日発売予定)は、気品のあるリリーオブザバレーとリリーの香りに、オレンジやヴァイオレットリーフ、官能的なチュベローズやイリス、バニラが共存した目のくらむような色香が特徴。
「チューベローズ アンジェリカ コロン インテンス」(100ml 1万9,000円/ジョー マローン ロンドン)は、官能的なチュベローズに、アンジェリカのグリーンでスパイシーなアンバーウッドのようなあたたかさが加わり、女性のもっちりとした肉感を想起させる香り。
「マドエレン オードトワレ ピンク テュベルーズ」(50ml 1万5,000円/ドゥーブルアッシュ)は、コレクションすべてが限定品で、アポカセリーのように注文を受けてから手作業で製造。フレッシュな状態のチュベローズの香りを堪能することができ、深い悦へ導きます。
「ジャン・パトゥ ジョイ オードパルファム」(50ml 2万500円/ブルーベル・ジャパン 香水・化粧品事業本部)は、1929年の世界恐慌の憂鬱な雰囲気を一蹴するために発売された“ジョイ”シリーズ。ハニーサックルやイランイラン、チュベローズの香りに、サンダルウッドの深みを交え、ほどよく深みのある香り。
いつもと何も変わらない……変わったのは、ただ香りだけ。されどその香りが、誰もが夢中になってしまうような、あなたの魅力を爆発的に引き出し、新しい自分、さらに大人の女性へとステップアップすることができます。相手の態度が変われば、あなたの意識が変わり、眠っていた潜在的な欲求が表面化し、その欲求がチュベローズの香りと相まって、より官能的な世界へと誘うことでしょう。