2月24日、トッズ(TOD'S)が2017-18年秋冬ウィメンズコレクションをミラノで発表した。前任のクリエイティブ・ディレクター、アレッサンドラ・ファッキネッティ(Alessandra Facchinetti)退任後、デザインチームが全てを手がけている。
今季のテーマを「OPEN AIR」と銘打って、アウトドア・乗馬のアクティブな要素を盛り込み新鮮さが蘇った。コレクションの要となるのはビッグサイズのアウター。フード付きのロングコート、異素材をミックスさせたスキージャンパー風コート、レザー仕立てのダウンコート、乗馬を連想させるトレンチコートなど多種多彩。防寒性と機能性を備えたメンズライクなアイテムだが、ステッチや色の切り替えといったディテールで女性らしさを残し、イタリアの上質なレザーやファブリックを用いることで、品の良さもバランス良く保っていた。
ウエストで折り返したレザーのワークパンツ、ロングブーツなど馬具のエッセンスは随所に見られた。数少ないが、ドレープの効いたナイロン素材のスカートや、膝丈長めレングスのレザースカートなどフェミニンなアイテムも登場。
ショー最中にはアーティストのトーマス・デ・ファルコ(Thomas De Falco)によるインスタレーション「WRAPPING」も披露された。古代アートからインスパイアされた作品は、白のレザーや毛糸でできたロープに裸のモデルが縛り付けられているアバンギャルドな内容で、まるで静止画のように微動だとせずアートと化していた。中にはスーパーモデル、ナオミ・キャンベル(Naomi Campbell)の姿も。インスタレーションアート、コレクションを通じてトッズのDNAである伝統的な良質レザーの魅力を再確認できるコレクションであった。