グンゼは防寒肌着「ホットマジック」の今秋冬企画で、クラボウと共同開発した独自の中空糸「エアマスター」を使用した軽量保温肌着を打ち出す。ユニクロの「ヒートテック」ブーム以来、防寒肌着は全般的に「吸水発熱」機能を重視してきたが、そのブームも終了しつつあるため、グンゼは「保温」機能を重視する。
中空糸を使うことで、空気層によって外からの冷気を遮断する。またこの「エアマスター」は繊維の束自体が緩やかなのでソフトな肌触りとなり、洗濯を繰り返してもソフト感はあまり損なわれないという。
また13-14AWは防寒肌着において「薄地」ブームが終わり、厚手生地が好まれるようになった。「ホットマジック」のメンズでも薄地商品は出荷ベースで前年比90%程度に留まったが、厚手生地商品の「スーパーストレッチ」は出荷が伸びた。ウィメンズの「ホットマジック」でも同様の傾向で、厚手生地の「スーパーストレッチ」は出荷を伸ばした。
また今春夏から俳優の西島秀俊をキャラクターに起用したメンズ肌着「YG」では綿100%厚手スムース素材を使った防寒肌着「ダブルホット」を打ち出す。タイツでは人間工学に基づいたカッティング「アルゴフォルムカット」を施した「ヒート&ウォーム」を5品番投入する。
ウィメンズでは今春夏からリニューアルした「トゥシェ」は「縫い目0」「3Dヒップ」「透けない総レース」「脚長コスメ」など用途別に8ラインに分けたショーツを提案する。ブラジャーではストラップが3通りに組み替えられる「3WAYストラップ」を打ち出す。
40・50代女性向けの「キレイラボ」では肌に触れる裏側を綿100%にした特殊製法によるパワーネットを採用した。表側は合繊、裏側は綿100%になるというパワーネットは世界初となり、これを使ったブラジャーやガードルを展開する。また肌着では縫い目のないシームレス肌着を提案する。身頃と袖は接着されており、肌に掛かるストレスは極限まで抑えることができる。