映画監督のクエンティン・タランティーノ(Quentin Tarantino)は1963年3月27日生まれ。アメリカ合衆国テネシー州出身。
映画マニアの母親と共に映画を観て育ち、14歳の時に処女脚本を書いた。16歳で高校を中退し、劇団に入り演技を学ぶ。22歳の時ビデオショップの店員となり、膨大な数の映画を鑑賞しながら脚本を書く毎日を送る。
宝石強盗に失敗して破滅していく犯罪グループを描いた『レザボア・ドッグス』(92年)で脚本家・映画監督としてデビュー。続く『パルプ・フィクション』(94年)は、カンヌ国際映画祭パルム・ドール(最優秀作品賞)や米アカデミー賞脚本賞を受賞。新しい米映画の旗手として認知されるようになる。
2000年代には、ユマ・サーマン演じるヒロインの壮絶な復讐バトルを描いた『キル・ビル Vol.1』(03年)や『キル・ビル Vol.2』(04年)が大ヒット。また、妻を取り戻すために賞金稼ぎとなった元奴隷“ジャンゴ”の過酷な戦いを描いた『ジャンゴ 繋がれざる者』(12年)で、米アカデミー賞脚本賞を再び受賞した。
また、俳優としても活躍しており、脚本を手掛けたロバート・ロドリゲス監督『フロム・ダスク・ティル・ドーン』(96年)ではメインキャラを務める。その他三池崇史監督の「スキヤキ・ウエスタン ジャンゴ」(07年)など数多くの作品に出演している。
自身がシネマフリーク、日本映画・アニメマニアであり、作品随所にその影響が見受けられる。また、無駄によく喋る作風が特徴。
今年に入って、企画していた西部劇映画『ザ・ヘイトフル・エイト』の脚本が何者かの手によって外部流出。さらに、不法アップロードされた同脚本のリンクを、米ITメディア「ゴーカーメディア」が一般公開してしまうという事態が発生。現在タランティーノは同社を告訴中。同時に映画の製作は白紙となった。