身近な製品を“デザインの視点”で解剖する「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」が、10月14日から17年1月22日まで東京ミッドタウン ガーデン内の21_21 DESIGN SIGHTにて開催される。
あたり前の存在として日常に溶け込んでいる様々な製品は、素材や味覚、パッケージなど、製品が手に届くまでのあらゆる段階で多様な工夫が凝らされている。グラフィックデザイナーの佐藤卓が01年より取り組んでいるプロジェクト「デザインの解剖」では、身近な製品を“デザインの視点”で解剖し、各製品の成り立ちを徹底して検証している。これまでに、ロッテの「キシリトールガム」やタカラ(現:タカラトミー)の「リカちゃん」、ISSEY MIYAKEの「A POC BAGUETTE」といった製品のロゴやパッケージのレイアウト、印刷などのグラフィックを解析し、製品の内側の仕組みまで細かな分解や観察を重ねてきた。
同展では、これまでに蓄積されてきた解剖の成果を紹介するとともに、新たに株式会社 明治の5つの製品に着目。そのうち、「きのこの山」はパッケージの素材から印刷の情報、商品の原材料、流通時の箱の中の動きや製造過程で生まれる個体差まで30項目以上で解剖。「明治ブルガリアヨーグルトLB81プレーン」は、密封ができるように形成されたパッケージやヨーグルトの物性を考慮して運搬できる仕組みなどを解剖し、さらには腸内の善玉菌、悪玉菌に対する製品の働きについても紹介する。加えて「明治ミルクチョコレート」、「明治おいしい牛乳」、「明治エッセルスーパーカップ」を合わせた5製品が解剖される。参加作家には様々な分野で活躍する若手クリエイターを招いており、子どもから大人まで楽しめる展覧会となっている。
【イベント情報】
「デザインの解剖展: 身近なものから世界を見る方法」
会場:21_21 DESIGN SIGHT
住所:東京都港区赤坂9-7-6東京ミッドタウン ガーデン内
会期:10月14日~17年1月22日
時間:10:00~19:00(10月21日、22日は22:00まで、入場は閉場の30分前まで)
料金:一般1,100円、大学生800円、高校生500円、中学生以下無料
休館日:火曜日、12月27日~17年1月3日