パリファッションウィークで発表された「ロエベ(LOEWE)」の13-14AWコレクション。2008年よりクリエーティブディレクターのスチュアート・ヴィヴァース(Stuart Vevers)が手掛けている。会場は国立自然史博物館。長い回廊は真っ黒な壁で覆われた。
スペインの北海岸に位置するビルバオの街がインスピレーション源。シープスキンのコートに刻まれたチェック模様やレザーのパッチワークの幾何学模様は歴史的建築が並ぶ街の風景からイメージされ、スペイン絵画を思わせる鮮やかな色使いで更にグラフィカルに強調された。白と青の爽やかな色使いのプリントは、カタルーニャの画家マリアノ・フォルトゥーニ(Mariano Fortuny)が描いたタイルの柄だ。
弧を描くショルダーラインと絞ったウエストが構築的なシルエットを現出。ボックスシルエットのパーカーやライダース風のジャンプスーツなど、スポーツウエアの要素もデザインに取り入れた。
しなやかなナッパレザーには、格子状のエンボス加工やシャーリングによるシワ加工が施され、様々な表情で登場。シープスキンジャケットやコート、白と赤のファーのコートはビッグなボリュームでコレクションのラストを盛り上げた。
また、新作バッグ「アマヤ(Amaya)」を披露。スムースカーフを使用し、手作業で縫い付けられたチェーンがポイントだ。