今期で活動を休止する「マスターマインド・ジャパン(mastermind JAPAN)」が、ブランド15年の歴史の集大成ともいえるイベントを伊勢丹新宿店でスタートした。期間は9月3日まで。
この企画のためにデザイナーの本間正章はスペシャルコレクションを用意。同店本館1階ザ・ステージではウィメンズアイテムを、7階催物場では2日までメンズアイテムとライフスタイルアイテムを販売する他、マスターマインドカフェもオープンした。更に、写真家の蜷川実花とのコラボコレクションや、「ロエベ(LOEWE)」「グローブ・トロッター(GLOBE-TROTTER)」「ティンバーランド(Timberland)」とのコラボアイテムに、チャリティーTシャツなどもそろえる。
初日の28日には、開店前から1,000人を超える行列ができ、整理券が配られた。開店直前までディスプレイのチェックやスタッフへの説明など会場を駆け回っていた本間氏。
「今回、ブランドの歴史を代表するアーカイブ生地を使用してデザインした。それぞれのアイテムも、過去の形をそのまま踏襲するのではなく、パターンを引き直すなどすべてアップデートして新しいカプセルコレクションを作った。お客様にも感謝しているし、10年間パートナーとしてあたたかく育ててくれた伊勢丹にも感謝している」と語り、カフェ内に“Don't dream it's over(これで終わりだと思わないで)”とメッセージを残した。
また、10年間に渡り同ブランドとの取り組みを続けてきた同店のバイヤーは、「企画の規模が小さい時から一緒にやってきて、節目節目を一緒に迎え、ファイナル企画の場としても同店を選んでもらえたことに感謝している。マスターマインドの魅力は、ストイックに日本のモノづくりにこだわり、素材だけでなく、それを生産する職人やその技法にまで光を当てたこと。マスターマインドがきっかけでそれらを知った若者もいるし、日本の若手ブランドのクリエーションの高さが注目されることにもなった。ブランドが休止しても、本間さんとしての活動が終わることはないと思うし、本間さんのクリエーターとしての感性がまた疼き出すのを期待している」と語った。