ディオール(Dior)が2017年フォールコレクションを発表した。
19世紀当時、モダンで最先端だった花の都パリの中心で、装いというものが初めて男女ともに自身のパーソナリティを表現するための重要な構成要素となった。ボヘミアンの人々がその装い方によって独自性を表現していたことから、彼らのライフスタイルは、芸術作品とパフォーマンスの狭間に位置づけられていた。
今日のロサンゼルスでは従来の既成概念に囚われることのないネオ・ボヘミアンたちがメインストリームのアートを拒み、新たな主砲でストリートアートに参加し、抗議の精神やスピリチュアリティを育む存在となっている。
ディオールのウィメンズコレクションのアーティスティック・ディレクターであるマリア・グラツィア・キウリは2017年フォールコレクションのテーマに、そんなネオ・ボヘミアンをインスピレーション源として、現代都市生活のリズムの中で個性を主張して生きる新世代の女性に対して誠実であり続けたいとしている。