ベルルッティ(Berluti)が1月23日、パリ装飾美術館のギャラリーを会場に15-16AWコレクションショーを開催した。
デザイナーのアレッサンドロ・サルトリは、今シーズンも特にテーマを設けずベーシックなアイテムを最高級素材で仕上げ、究極的なリュクスを追求した。グレー、コバルト、グリーン、オレンジなど、レンジの広い色使いを見せたが、これはムラノガラス用染料の色から着想を得たもの。
カシミアにレザーを織り込んでキルティングモチーフにした素材のブルゾンや、シルクにコーディングを施して光沢を出した素材のトレンチなど、一見して素材を特定出来ないものが多く見られた。
ジャケット類は身体にフィットさせたイタリアンスタイルで統一し、パンツの多くにリブを付けてスポーティーに仕上げている。袖口の比翼仕立てのボタンホールや、2ヶ所をステッチで留めたラペル、あるいはコートのレザー製留め具など、ベルルッティらしい凝ったディテールも。イブニングは燕尾スタイルをアレンジし、ループで繋いた二つのボタンで開閉させる“拝み合わせ”にしたジャケットが登場。モダンに解釈したフォーマルスタイルを見せた。