デザイナー黒河内真衣子手掛ける「マメ(mame)」が、伊勢丹新宿店3階で秋冬の新作コレクションとバッグにフィーチャーしたポップアップショップをオープンしている。7月2日まで。
ショップ中央什器には、ブランドの代名詞的アイテムであるポリ塩化ビニル製バッグシリーズが並ぶ。このバッグはプロダクトとしての評価も高く、デザインタイドトーキョーやロンドンで1月に開催された日英デザイン展「マーキング(Mark-ing)」などのデザインフェアで展示された他、京都服飾文化財団にも所蔵されている。誕生について、「東急ハンズで塩ビのシートを見つけ、ガラスのようなクリアーなカバンが作れるのでは、と思ったのがきっかけ」と黒河内氏は語る。
定番の白・黒・クリアに加え、今秋冬限定でピンク色が登場。全3型で、価格は4万2,000円から5万7,750円。一番人気はクラッチバッグで、去年登場したガマ口タイプも好評だという。
加えて、一点物のアクセサリー10型を限定販売。これらは、黒河内のドローイングをCAM(自動裁断機)にデータとして取り込み、塩ビシートを裁断してパーツを形成。それらを職人が一つずつレーザーカットし、熱を加えて加工したアクリルパーツの上に手作業で縫い止めて作られている。
また今回のために、ピンクの襟を施したワンピースやブラウスなど伊勢丹別注のカプセルコレクション15型も登場。「秋冬コレクションの中から、有機的な曲線や刺繍を用いたマメらしいアイテムをピックアップした。それらにバッグの新色であるピンクが映えるデザインを施している。バッグのケミカルな素材感が映えるようシンプルなデザインでありながら、首回りのカッティングや、裾のラインが美しく見えるようシルエットにこだわっているのがポイント」(同)。
店内には、彼女が行きつけである東京・茅場町の古本屋・森岡書店が白・黒・ピンクをテーマにセレクトした古書を展示。ショップファサードには、富士山麓で撮影された写真にピンク色のフィルタリングを施したビジュアルが設けられている。