伊勢丹新宿店とテキスタイルメーカーひなや京都(HINAYA KYOTO)が、東京デザイナーズブランドとコラボレーションした浴衣が2店で販売されている。
「シアタープロダクツ(THEATRE PRODUCTS)」「ミナ・ペルホネン(mina perhonen)」「ファセッタズム(FACETASM)」「アンリアレイジ(ANREALAGE)」の4ブランドが参加した本企画のディレクションを手掛けたのは、スタイリスト兼ファッションディレクターの山口壮大氏。
今回のテーマは「yukataで着こなす、和洋スタイル」。従来の浴衣コーディネートの枠を超え、モードやストリートファッションを取り入れた新たなスタイルを提案した山口氏に話を聞いた。
ーー今回、一番表現したかったことは?
浴衣のルーツから外れないものをミックスして、新しいスタイルの浴衣を提案したかった。既にルールが決まっている浴衣に、デザイナーのアイデンティティーをどう乗せていくか。各ブランドの特色を生かした着こなしや色、技法を提案した。
ーー実際に浴衣をスタイリングして苦労した点、新しい発見などがあればお聞かせ下さい。
浴衣は着方のフォーマットが既に決まっている。伝統を踏まえつつ、現代的に表現するのは予想以上に難しかった。
新しい発見といえば、浴衣(着物)は肩と腰の骨で帯を縛る位置が決まる。骨格で女性感を表現することができるという点。
ーーご自身が思う、一番浴衣が似合う女性像は?
今回、モデルを務めてくれた玉城ティナさんとイリさんを始め、女性ならすべての方が似合うと思う。
ーー浴衣で出かけるおすすめのシチュエーションやスポットはどこですか?
花火大会や納涼会はもちろん、日常着としても取り入れてほしい。今の季節しか着ることができないし、普通のデートに着てもらいたい。男性はドキッとしますよ(笑)
【プロフィール】
1982年生まれ。文化服装学院卒(第22代学院長賞受賞)。2006年よりスタイリスト・ファッションディレクターとして活動開始。国内のクリエーティブなブランドを取り扱うセレクトショップ「ミキリハッシン」、「ぴゃるこ」のオーナーを務める。