中里唯馬によるユイマナカザト(YUIMA NAKAZATO)は7月5日、パリのエッフェル塔に程近い日本文化会館のホールを会場に、2017-18年秋冬オートクチュールコレクションのショーを開催した。
ショートフィルムで制作過程を映し出し、各アイテムの構造を示すCG映像が流れるたびに、モデルが登場して実際の服を見せるという演出。今シーズンは「Freedom」と題し、UNITと呼ばれるシリアルナンバーが振られらたレーザーカット素材を、3Dプリンターで制作した接合パーツを使用して素材同士を組み合わせている。それを中里唯馬は「3D UNIT CONSTRUCTED TEXTILE」と命名。
動画引用元: (YUIMANAKAZATOオフィシャルYouTube: https://youtu.be/I48JnlPdPzY)
レーザーカット素材は、着る人に合わせて大きさや形を変えることができる。それはシルエットの変更を容易にし、異素材同士を自由に結びつけることを可能にし、コレクションタイトル通りの自由なクリエーションを実現させている。
アイテムとしては、Gジャンやベアショルダーのレースアップロングドレス、レザーのライダースなどシンプルなアイテムの他に、レザーとコットンを組み合わせたライダースドレスやミリタリーテイストのアシメトリージャケットなど、異素材ミックスを応用したルックまで幅広く見せた。
今シーズン、特にデニムによるアイテムを発表したのは、性別や年齢、階級などを超えて世界中で着用されている素材を、着用者のためだけのものにすることを目指したからという。接合パーツを使用するというアイデアは様々な可能性を感じさせ、今後の発展に期待できそうだ。