日本ファッション・ウィーク推進機構(Japan Fashion Week Organization=JFW)は、来年2月4日から6日にかけて行われる「ミラノウニカ(Milano Unica)」 06SSの特設エリアで開催するジャパンパビリオン「ジャパン・オブサーバトリー(The Japan Observatory)」の出展概要を発表した。
今年9月に開催された15-16AWに続く2回目となる今回は前回の29の企業・団体を上回る34社・団体が参加。商談ブースの規模も前回の378平方メートルから429平方メートルに拡大する。
欧州2大テキスタイル展示会の一つミラノウニカは2005年のスタートから出展をイタリアとヨーロッパのテキスタイルと関連メーカーに限定してきた。ジャパン・オブサーバトリーはイタリアのハイエンドブランドのバイヤーから推薦や要望があったことや、日本のテキスタイルの品質レベルが高く評価されていることなどを受け、前回初めて実現したもの。前回は4,000人以上が来場。「グッチ(Gucci)」「プラダ(PRADA)」「ドルチェ&ガッバーナ(Dolce&Gabbana)」「ロベルト カヴァリ(Roberto Cavalli)」「マックスマーラ(Max Mara)」などのイタリアブランドの他、「ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)」「エルメス(HERMES)」「ランバン(LANVIN)」「ジル・サンダー(Jil Sander)」「ポール スミス(Paul Smith)」など、ラグジュアリーブランドや欧米のトップブランドを含む1,719件の商談があったという。
前回の日本貿易振興機構(ジェトロ)との共同開催からJFWの単独主催となる今回は、企業ブースにジャパンテキスタイルPRブースを加えた519平方メートル。前回好評だったトレンド&インデックスコーナーの内トレンドコーナーでは日本文化の静寂性や品と格を表す「男前・女前の流儀」と現代日本文化の多様性と日本のポップカルチャーを表現した「東京・ポップクルーズ」の二つのテーマに焦点を当てて、展示する。
ブースはふすまからヒントを得た「格子」でエリアを区切ることで和テイストを表現。ジャパンテキスタイルのブランディング化を意識しているほか、3方向から入ることが出来るようにする予定。また、前回に続き、今回もジェトロの協力により招待VIPバイヤーとのビジネスマッチングを開催する。
都内で行われた会見で川島朗JFWテキスタイル事業事務局長は「前回9月は本当にうまくいった。秋冬に比べて春夏の来場者は少なくなるため、それ以上というのは難しいが、前回並の来場者数と商談数を目指したい」と話した。