バレエ振付師のウィリアム・フォーサイス(William Forsythe)は1949年12月30日生まれ。アメリカ合衆国・ニューヨーク州出身。
76年にシュトゥットガルト・バレエ団の振付師となる。以降はミュンヘン、ハーグ、ロンドン、パリ、ニューヨークなど世界中を回りながら作品を発表。84年からはフランクフルト・バレエ団の芸術監督に就任し、91年には新作『The Loss of Small Detail』を発表した。この作品ではイッセイミヤケが舞台衣装をデザインしており、このときに三宅がニット素材を用いたプリーツを手掛けたことが、後の「プリーツ プリーズ イッセイ ミヤケ(PLEATS PLEASE ISSEY MIYAKE)」の誕生につながっている。なお、フランクフルト・バレエ団は04年に解散しており、その後は自らが主催するバレエ団「ザ フォーサイス カンパニー」を立ち上げた。
一方で94年にはメディア・テクノロジー・センターと共同で、ダンスにおける動きをインタラクティブに学ぶための教材『Improvisations Technologies』を製作。99年にはそれをCD化した『Improvisation Technologies: A Tool for the Analytical Dance Eye』を発表している。さらに、09年にはオハイオ大学と共同で、彼の代表作『One flat thing reproduced』をデータ化した『Synchronous Objects for One Flat Thing, reproduced』を発表し、彼の振り付けにおけるメソッドを世に広めようとした。
これらの活躍が評価されて、フォーサイスはニューヨーク・ダンス・アンド・パフォーマンス賞を4度受賞。ローレンス・オリビエ賞も3度受賞しおり、99年にはフランス政府から芸術文化勲章が授与された。