2月16日は中原淳一の誕生日です

2014.02.16

イラストレーターの中原淳一は1913年2月16日生まれ。香川県出身。83年4月19日逝去。

幼少期を徳島市や広島市で過ごす。入学した広島女学院付属小学校にて、後に女優として活躍する、代用教員時代の杉村春子と知り合う。25年、同小学校を卒業後に上京。

28年に日美術学校に入学し、本格的に西洋絵画を学び始めた他、文学全集等の読書や人形作りにも熱中する。 19歳の頃に銀座松屋にて開催した“フランス人形展”を機に、雑誌『少女の友』の表紙や挿絵を手掛けるようになる。40年1月には、自身のグッズを扱う雑貨店を開店した。同年11月、宝塚歌劇団元男役トップスターの葦原邦子と結婚。

終戦後は、女性に夢と希望を与えたいという理想に燃え、自身の雑誌『それいゆ』『ひまわり』『ジュニアそれいゆ』『女の部屋』を相続いて創刊。編集長として”女性誌の基礎”を作っただけでなく、イラストレーター、ファッションデザイナースタイリストインテリアデザイナーとしても才能を発揮し、そのすべての分野において現代につながる先駆的な存在となった。弟子に「ジュンアシダ(Jun Ashida)」デザイナー芦田淳がいる。

45歳の時、病に倒れ、以後入退院を繰り返すようになる。そして83年4月19日鬼籍に入る。中原の作品は現在でも多くの人々を魅了し続けており、4月2日からは京都高島屋にて、生誕100周年を記念した中原淳一展が開催される。初公開作品を含む約400点に加え、「少女の部屋」をテーマに中原が提案した三畳間も再現される。
Maki Ushitora
  • きものノ絵本 裏表紙絵(1940年)
  • 蝶々夫人(1971年/1976年)
  • ブラウス集扉絵(1955年)
  • それいゆNo.31表紙(1956年)
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