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1月17日、ミラノメンズファッションウィークを締めくくる、ジョルジオ アルマーニ(Giorgio Armani)のショーが開催された。今季のコレクションテーマは「NEO CLASSIC(新しいクラシック)」。ストリートやユースの流れが強い中、イタリアモード界の帝王と謳われる同ブランドは揺るがぬクラシックなスタイルを貫き通す。しかしそこに、ディテールやシルエットでモダンな要素をプラスし、時代に適応した斬新なスタイルへと昇華させて見せた。
上質なイタリアの生地で仕立てられたスーツルックが、100に近いコレクションの軸となる。カラーバリエーションもソフトグレーやネイビー、ダークグリーンなどのクラシックカラー。
いくつかのルックで見られた、袖を通すことのできる大判のショールは、スーツスタイルに巻き付けて新しいニュアンスを加えた。シャツの上にレイヤードするのはジレではなくフード付きパーカー。ボリュームのあるモヘアやウールのニット、ベルヴェット素材のワイドなキャロットパンツなど、素材やディテールで正統派クラシックがモダンに。タイムレスでありながら新鮮さのある、現代に相応しいクラシックを呈示した。
ブランド創設42年目を迎えても今なお、独自の進化を続けるジョルジオ アルマーニ。イタリアを代表するブランドとして、品格と威厳を感じさせる見事なコレクションとなった。