「ポーラ(POLA)」は、1月8日より日本の化粧文化を紹介するイベント「“美しさという文化”展」を日本橋三越本店本館1階スペース#1にて開催している。14日まで。
本イベントでは江戸から明治時代をフィーチャー。特に江戸時代後期は日本独自の化粧法の成熟期にあたるという。会場にはポーラ文化研究所の所蔵品の中から約100点が五つのセクションに分けて展示される。江戸時代末から明治時代に掛けての化粧道具を中心に櫛(くし)や簪(かんざし)などの髪飾り、美容書などがそろう。
「赤の粧い」セクションでは、主に口紅として使われた紅を入れる容器「紅猪口(べにちょこ)」や「紅板」など、「白の粧い」では、伝統化粧のファンデーション、白粉化粧のための道具「白粉三段重(おしろいさんだんがさね)」や江戸から大正時代までロングセラーとなった美容書「女子風俗化粧秘伝」、「黒の粧い」では、お歯黒(はぐろ)や眉化粧(まゆげしょう)の道具と、眉化粧について記した江戸時代の巻物「眉作化粧之巻」や、女性のための教訓書「女重宝記」を展示する。また日本独自の髪型「日本髪」をに華を添える技巧を凝らした櫛・笄(こうがい)・簪などを紹介するブースや、ポーラの歴史的な化粧品や資料なども公開する。