今年8月に国立新美術館で開催予定の大規模なアンディ・ウォーホル展が話題となっているが、60から70年代のファッションを発信する伊勢丹新宿店2階の「ディケード(DECADE)」でも現在、「ポップアート」をテーマに、ウォーホルのミューズであり、当時のファッションアイコンでもあるイーディ・セジウィックをイメージしたアイテムを取りそろえている。期間は5月28日まで。
店頭では、イーディをイメージした、「エリンバイ ・エリン・フェザーストン(ERIN by Erin Fetherston)」のリップ柄のドレスや、「ルルギネス(Lulu Guinness)」のリップ型バッグを始め、「ハーヴェイフェアクロス(Harvey Faircloth)」のショートパンツや「シックトック(Cehik tok)」の雑貨など当時のスタイルを伝えるアイテムが並ぶ。
更に、代官山蔦屋書店がセレクトする本棚にも、イーディやウォーホル、ポップアートに関する書籍がヴィンテージを含め、集められている。中でも注目は、当時フランスで発行されていたカルチャー雑誌「プレクサス(Plexus)」。創刊号から最終号までをセットにして販売。全37巻がそろって手に入るのは日本ではここだけだという。価格は25万2,000円で1セットのみの限定。
イーディは、1960年代に友人の紹介がきっかけでウォーホルと出会った。その後彼が制作する映画に出演したり、ポップカルチャーのアイコンとして「ヴォーグ」などにモデルとして登場したりし一躍時代の寵児となるが、1971年に28歳で急死。その人生は60年代の象徴として語り継がれ、2006年にはシエナ・ミラー主演で彼女の伝記映画『ファクトリーガール』が公開されている。