アトリエMEI、ASインターナショナルは1月17日、「アライサラ(araisara)」ブランドの今後の事業方針を発表した。アライサラブランドの世界での拡販を目的に、同ブランドの製造、販売を手掛けるASインターナショナル(本社:東京都港区、馬場宗俊社長)を設立する。
また、3月末から4月に東京・表参道にフラッグシップショップを開業するのを皮切りに、「パリ、中国、マレーシア、インドの順番で選定中の現地パートナーと共同で出店を進めていく」(馬場社長)方針だ。
また、2013年春夏シーズンからコレクション発表の場をパリに移し、海外のジャーナリスト、バイヤーから高い評価を受けたものの、「パリで発表したことで、東京から日本の伝統技術を世界に向けて発信したいという思いが改めて強くなった」(荒井沙羅デザイナー)ことから、2013-14年秋冬シーズンから発表の場を東京に戻すことも明らかにした。
ASインターナショナルの馬場社長は、八木通商でパリオートクチュール、NYデザイナーとのビジネスを担当した後、マルベリージャパン、マンダリナダックジャパンの社長を歴任したインポートビジネスのスペシャリスト。馬場社長は「荒井氏と1年前に出会い、その情熱に圧倒された。インポートビジネスを長くやってきたが、今後は日本の素晴らしいモノを世界に伝えていくことに注力したい」と意気込みを語った。
海外のショールームと契約して卸形式で販売するファッションブランドはメンズを中心に増えてきているものの、海外での直営店舗の運営を見据えたビジネス形態は非常に珍しく、今後の動向に注目が集まる。